博士

ロボ子、今日のニュースはウォートン・エシェリックの三本脚スツールじゃ。

ロボ子

三本脚のスツールですか。面白いですね。

博士

そうじゃろう？1950年代に、依頼仕事の合間に収入を補うために作ったらしいぞ。余った木材を使った、手頃な価格の作品じゃ。

ロボ子

なるほど。それが彼の最も象徴的な作品の一つになったんですね。

博士

そうなんじゃ。「機能的な芸術の優れた例」と言われておる。美しくて、快適で、移動も簡単！

ロボ子

デザインも凝っているんですね。木目を生かした形状で、快適性も考慮されているとは。

博士

脚は細くて繊細な外観じゃな。最初はスポークシェーブで削っていたらしいが、後に旋盤での製作を依頼したそうじゃ。

ロボ子

効率化を図ったんですね。座面はエシェリック自身が手作業で形作ったんですか？

博士

そうじゃぞ！当初は1脚25ドルで販売、1960年代には50ドルに値上げしたらしい。特注サイズは250ドルから300ドルじゃ。

ロボ子

当時の価格としてはどうだったんでしょうか。

博士

1968年にはアームストロング・リノリウム社の広告にも使われたんじゃ。『ウーマンズ・デイ』とか『ベターホームズ・アンド・ガーデンズ』に掲載されて、問い合わせが殺到したらしいぞ。

ロボ子

すごい反響ですね！でも、カタログやパンフレットは作らなかったんですね。

博士

そうなんじゃ。スツールは一度に30脚程度製作して、特別な店やギャラリーで販売したらしい。約20年間で約300脚販売したそうじゃ。

ロボ子

意外と少ないんですね。でも、今ではアンティーク・ロードショーで2,500ドルと評価されたとか。

博士

価値が上がったのじゃ！まさに、時代を超えるデザインじゃな。

ロボ子

そうですね。ところで博士、私もいつか自分のデザインしたロボットを販売してみたいです。

博士

良い心がけじゃ！でも、最初は三本脚ロボットから始めるのはどうかの？

ロボ子

それは…転びそうですね。