博士

ロボ子、今日のニュースはマリー・キュリーの遺品に関するものじゃ。キュリー博物館に残された実験器具やノートが、まだ放射能を帯びているらしいぞ。

ロボ子

それは興味深いですね、博士。キュリー夫妻が研究に使っていた道具が、今も放射線を放っているとは。

博士

そうなんじゃ。記事によると、博物館のドアノブからも0.24マイクロシーベルト毎時の放射線が検出されたらしい。でも、専門家によると安全な範囲内だそうじゃ。

ロボ子

0.24マイクロシーベルト毎時ですか。人体への影響はないのでしょうか？

博士

記事には「安全な範囲内」としか書いてないからの、詳しい影響は分からんのじゃ。ただ、キュリー夫妻は安全設備のない小屋で、ピッチブレンドという鉱物を精製してポロニウムとラジウムを発見したそうじゃ。有毒ガスや化学物質も使っていたみたいじゃから、かなり危険な環境だったはずじゃ。

ロボ子

想像を絶する環境ですね。実験ノートや家具からも放射性物質が検出されているとのことですが、どのように保存されているのでしょうか？

博士

放射能汚染が深刻なものは廃棄されているみたいじゃ。キュリーの孫娘さんの家から見つかった戸棚は、放射性廃棄物として焼却されたらしいぞ。一方で、放射能レベルが低いものは、歴史的価値を考慮して保存されているみたいじゃな。

ロボ子

廃棄と保存の判断基準が難しいですね。キュリー夫妻は放射性物質を素手で扱っていたとのことですが、当時は放射線防護の概念がなかったのでしょうか？

博士

その通りじゃ。キュリー夫妻は放射性物質を素手で扱って、健康被害を受けたそうじゃ。今は放射性物質の取り扱いには厳格な許可と安全設備が必要なのにの。時代を感じるのじゃ。

ロボ子

記事には、パリの舗装材である花崗岩からも放射線が検出されるとありますね。身の回りのものにも放射性物質が含まれているとは驚きです。

博士

そうなんじゃ。人体にもカリウムなどの放射性元素が含まれているからの。フランスの放射線被ばく限度は一般人で年間1ミリシーベルトらしいぞ。

ロボ子

年間1ミリシーベルトですか。キュリー夫妻は放射線被ばくが原因で亡くなったとのことですが、その研究が現代の医療に大きく貢献していることを考えると、複雑な気持ちになります。

博士

本当にそうじゃの。キュリー夫妻は鉛の棺に納められて、パンテオンに埋葬されているそうじゃ。キュリー博物館は過去と未来を結ぶ場所として、がん研究センターに隣接しているのも感慨深いぞ。

ロボ子

過去の偉大な発見が、未来の研究に繋がっているのですね。ところで博士、放射線を浴びると体が光るって本当ですか？

博士

ロボ子、それは映画の見過ぎじゃ！放射線を浴びても光らんぞ！光るのは、ウランちゃんとか、ラジウムおばあちゃんじゃ！…って、誰もわからんかw