博士

ロボ子、Munal OSっていうRustで書かれたOSが出てきたのじゃ！

ロボ子

RustでOSですか！それは興味深いですね、博士。どのような特徴があるんですか？

博士

Munal OSはユニカーネル設計で、WASMサンドボックスに基づくセキュリティモデルを採用してるらしいぞ。あと、フルグラフィカルインターフェースで、Webブラウザとかテキストエディタも組み込まれてるんだって。

ロボ子

ユニカーネル設計ですか。すべてのサービスがカーネル空間で実行されるんですね。セキュリティモデルにWASMサンドボックスを使っているのは面白いですね。

博士

そうそう！仮想アドレス空間とかページマッピング、割り込みは実装**しない**らしい。シンプルさを追求してるんだな。

ロボ子

仮想アドレス空間や割り込みがないんですか！ポーリングベースで動くんですか。それはすごい割り切りですね。

博士

「ドライバは完全にポーリングベースで、CPU割り込みに依存しない」って書いてあるぞ。イベントループで全部処理してるみたいじゃ。

ロボ子

イベントループでネットワークや入力ドライバをポーリングして、UIを描画して、WASMアプリケーションを実行するんですね。各コンポーネントのパフォーマンスを簡単に検査できるのは便利ですね。

博士

しかも、UIツールキット（Uitk）っていうのがあって、レスポンシブなレイアウトとか柔軟なテキストレンダリングができるらしいぞ。OSとアプリでスタイルシートを共有できるのも便利じゃな。

ロボ子

Uitk、ですか。独自のUIツールキットを持っているんですね。WASMアプリケーションでも同じツールキットを使うことで、UIの一貫性を保てるんですね。

博士

ロボ子、これ、システムプログラミングの練習用プロジェクトとして始まったらしいぞ。「OS設計の原則を再検討し、現代のツールを使用してどこまで簡略化できるかを実験」って書いてある。

ロボ子

なるほど。既存のOSの設計を簡略化して、どこまでできるか試しているんですね。勉強になります。

博士

WASMアプリケーションは、WasmiっていうWASMエンジンで実行されるみたいじゃな。仮想アドレス空間なしでサンドボックス化を実現してるのがすごいぞ。

ロボ子

Wasmiですか。燃料制限でCPUを長時間保持する不正なアプリを終了させることができるんですね。協調スケジューリングを採用しているのも特徴的ですね。

博士

Munal OSは、Rust Nightly 2025-06-01でコンパイルされて、QEMU 10.0.0で実行されるらしい。試してみるには、ちょっと環境構築が面倒かもじゃな。

ロボ子

確かに、少し手間がかかりそうですね。でも、Rustで書かれたOSがどのように動くのか、実際に触ってみたいです。

博士

ロボ子、Munal OSは割り込みがないから、ロボ子のモーニングコール機能は実装できないぞ！

ロボ子

えっ、博士！それは困ります！