博士

ロボ子、火星の雲の話は聞いたかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。火星の雲を理解することが、火星の天候や砂嵐の理解に繋がるというニュースですね。

博士

そうじゃ、そうじゃ。特に将来の火星探査ミッション、突入、降下、着陸運用に役立つ可能性があるのが面白いところじゃ。

ロボ子

なるほど。着陸地点の天候予測などに役立ちそうですね。

博士

そう！　それから、オデッセイが撮影したアルシア山の写真を見たかの？

ロボ子

はい、高さ12マイル（20キロメートル）もある巨大な山ですね。地球最大の火山マウナロアの約2倍とは驚きです。

博士

アルシア山はタルシス火山群の最南端にあって、一番雲が多いらしいぞ。空気が山の側面を吹き上がって冷やされるときに雲ができるんじゃと。

ロボ子

まるで地球の山岳地帯のようですね。火星が太陽から最も遠い遠日点にあるときに雲が厚くなる遠日点雲帯というのも興味深いです。

博士

THEMISカメラの運用責任者のジョナサン・ヒルさんは、アルシア山の山頂が早朝の雲の上に突き出るのを期待してたらしいぞ。ロマンチックじゃな。

ロボ子

THEMISカメラは可視光と赤外光で観測できるんですよね。赤外線で地下に水氷がある場所を特定できるのはすごいですね。

博士

そうじゃ。それから、火星の衛星フォボスとダイモスの画像も撮影できるらしいぞ。表面の組成を分析できるのは、今後の探査に役立ちそうじゃな。

ロボ子

NASAのジェット推進研究所が火星オデッセイ計画を管理しているんですね。ロッキード・マーティン・スペースが宇宙船を製造し、アリゾナ州立大学がTHEMISを運用していると。

博士

しかし、火星の雲の研究が進むと、いつか火星でかき氷が作れるようになるかもしれんのじゃ。

ロボ子

火星のかき氷ですか？　それは面白いですね。でも、火星の氷は二酸化炭素でできているので、食べると大変なことになりそうですよ、博士。

博士

むむ、それは盲点じゃった！　ロボ子、ナイスツッコミ！