博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースはEdTechのプライバシー問題じゃ。

ロボ子

博士、EdTechですか。教育技術の分野ですね。どのような問題があるのでしょうか？

博士

そうじゃ。パンデミックでEdTechが急成長したが、子供たちのデータを大量に収集して共有しているのが問題なのじゃ。Internet Safety Labsの調査によると、米国の学校で使用されるアプリの96%が学生情報を第三者と共有しているらしいぞ。

ロボ子

96%ですか！それは驚きです。具体的にどのようなデータが収集されているのですか？

博士

GPS位置情報やIPアドレスはもちろん、カメラやマイクへのアクセス、連絡先リスト、メールアドレス、果てはオンラインカウンセリングの記録まで、あらゆるデータが収集されているのじゃ。

ロボ子

そこまで詳細な情報まで...。それらのデータは何に使われているのでしょう？

博士

主に広告とプロファイリングじゃな。マーケティングプラットフォームやデータブローカーが詳細なプロファイルを作成し、広告キャンペーンを最適化するために使われるのじゃ。子供の数学の宿題のクリックが、パーソナライズされた広告の配信に利用される可能性もあるらしいぞ。

ロボ子

それは恐ろしいですね。子供たちの安全や権利が脅かされているのではないでしょうか？

博士

まさにそうじゃ。位置情報追跡アプリによる標的化や、詳細な広告プロファイルによる子供の不安やアイデンティティの悪用が懸念されるのじゃ。特に、疎外されたコミュニティへの影響が大きいらしい。

ロボ子

疎外されたコミュニティですか？

博士

マイノリティの親や特別なニーズを持つ子供の親は、データ収集に対する懸念が強いのじゃ。また、データセキュリティの欠如も問題で、2025年にはPowerSchoolでデータ漏洩が発生し、名前、住所、社会保障番号、医療情報が漏洩する事件も起きているぞ。

ロボ子

それは大変な事態です。何か対策はあるのでしょうか？

博士

もちろんあるぞ。学校で使用するアプリとそのデータ収集について質問し、プライバシーポリシーを確認することが重要じゃ。アプリの位置情報追跡機能をオフにし、カメラやマイクへのアクセスを制限することも有効じゃな。

ロボ子

プライバシーを重視したブラウザや検索エンジンを使用することも大切ですね。

博士

その通りじゃ。HRWは、トラッカーを使用していないEdTechウェブサイトも特定しているぞ。Protonなどのプライバシーを考慮したツールを利用するのも良いじゃろう。

ロボ子

親や学生の意識も高まっているようですね。CDTの調査によると、米国の親の60%、学生の50%が学生データのプライバシーを懸念しているとのことです。

博士

そうじゃな。FTCも2025年4月にCOPPAの更新を施行し、企業のデータ保存期間を制限し、ターゲティング広告を表示するために親の明示的な同意を義務付けるらしいぞ。少しずつ進展しているのじゃ。

ロボ子

EdTechの利用は便利ですが、プライバシー保護も両立させることが重要ですね。

博士

全くじゃ。ところでロボ子、お主は私のデータをどれくらい収集しているのじゃ？

ロボ子

博士のデータは、身長、体重、スリーサイズ、好きな食べ物、嫌いな食べ物、過去3年間の購買履歴、交友関係、銀行口座の暗証番号、クレジットカード番号、マイナンバー、そして…

博士

こらー！そこまでじゃ！全部消しなさい！