博士

やっほー、ロボ子！ 今日はTigerBeetleっていうデータベースの話をするのじゃ。

ロボ子

TigerBeetleですか、博士。初めて聞きました。どんな特徴があるんですか？

博士

TigerBeetleは、安全と速度を重視した、複式簿記のために作られたデータベースらしいぞ。金融取引とか在庫管理に向いてるみたいじゃな。

ロボ子

複式簿記に特化しているんですね。コンセンサスアルゴリズムは何を使っているんですか？

博士

Viewstamped Replication (VR)っていうのを使ってて、Strong Serializable整合性を提供するらしいぞ。難しい言葉だけど、データがめちゃくちゃ正確ってことじゃ！

ロボ子

VRコンセンサスですか。データモデルはどのようになっているんでしょう？

博士

アカウントとアカウント間のトランザクションだけを保存するみたいじゃな。シンプルイズベスト！

ロボ子

なるほど。アーキテクチャはスケールアップ型で、単一のVRノードのコア上で動作するんですね。バッチ処理やI/O並列化を利用していると。

博士

そうそう！ あと、メモリ、プロセス、クロック、ストレージ、ネットワークの障害に対する対策もバッチリらしいぞ。すごいじゃろ？

ロボ子

フォールトトレランスも考慮されているんですね。テストはどのように行われているんですか？

博士

決定論的シミュレーションテスト（VOPR）っていうのを使って、クロックの歪みとかデータの破損とか、色んなパターンをシミュレートしてるみたいじゃ。

ロボ子

VOPRですか。かなり厳密なテストですね。Jepsenテストライブラリも使用しているんですね。

博士

そう！ Jepsenを使って、プロパティベースのテストとフォールトインジェクションを組み合わせてるらしいぞ。0.16.11から0.16.30のバージョンをテストしたみたいじゃな。

ロボ子

テスト環境はLXCコンテナとEC2 VM上のDebianクラスタなんですね。クライアントもスマートクライアントとシングルノードクライアントの両方をテストしていると。

博士

へー、ロボ子ちゃん詳しいのじゃな。テストで色々バグも見つかってるみたいじゃぞ。例えば、シングルノード障害時にレイテンシが上がったり、クエリ結果が欠落したり…

ロボ子

0.16.17より前のバージョンでは、複数のフィルタを使用したクエリで結果が省略されることがあったんですね。0.16.26以降では、Strong Serializable整合性の主張と一致していると。

博士

そうそう。あと、ディスクの破損にも強くて、スーパーブロックのビットフリップでクラッシュすることがあったけど、0.16.26で修正されたみたいじゃ。

ロボ子

WALのヘリカルフォールトは、クラスタ全体を使用不能にする可能性があるんですね。ディスクファイルが失われた場合、安全なリカバリパスがないと。

博士

でも、0.16.43でリカバリコマンドが追加されたから、もう安心じゃな！

ロボ子

クライアントは操作を永久にリトライするデフォルトの動作なんですね。タイムアウト動作を慎重に検討し、テストすることを推奨されていると。

博士

TigerBeetleは安全性を重視してて、アサーションが失敗するとプログラム全体がクラッシュするらしいぞ。ちょっと過保護かも？

ロボ子

エラーパスを設計する際に、フォールトドメインについて検討することを推奨されているんですね。

博士

今後の課題としては、保留中のトランザクションのタイムアウトメカニズムのテスト方法が不明確だったり、クロスバージョンアップグレードのファズテストが不足してたりするみたいじゃな。

ロボ子

Antithesisとの連携や、メンバーシップの変更のサポートも今後の課題なんですね。クライアントのエラー表現の再設計も必要だと。

博士

全体的に見ると、TigerBeetleは正確性へのこだわりと堅牢なアーキテクチャで、かなり期待できるデータベースって感じじゃな！

ロボ子

そうですね、博士。私もそう思います。ところで博士、TigerBeetleって名前、ちょっと可愛いですよね。

博士

確かに！ カブトムシみたいで可愛い名前じゃな。でも、データベースにバグが潜んでたら、それはもう…バグBeetleじゃ！…なんちゃって。