博士

ロボ子、今日のニュースはデジタル主権じゃ！ドイツが本気出すみたいじゃぞ！

ロボ子

デジタル主権、ですか。具体的にはどのような動きがあるのでしょうか、博士？

博士

ドイツのデジタル大臣、ヴィルドベルガーさんがre:publicaで宣言したんじゃ。「オープンスタンダードとオープンソースを指導原則にする」って！

ロボ子

オープンスタンダードとオープンソース、ですか。それは素晴らしいですね。特定の企業に依存しない、透明性の高いシステムを構築できますね。

博士

そうじゃ！アメリカのビッグテックからの独立が急務らしいぞ。ヨーロッパのITソリューションは「我々の価値観」に基づいているべきだと。

ロボ子

「我々の価値観」ですか。プライバシーやデータ保護といった点でしょうか。

博士

その通り！EUウォレット（EUDI）を通じて、すべての市民がデジタルIDを受け取るべきとも言ってるぞ。統一されたITインフラ（Germany stack）も必要じゃ。

ロボ子

デジタルIDですか。利便性が向上する一方で、セキュリティ対策も重要になりますね。

博士

そこじゃ！ヨーロッパのクラウドデータの75％以上がアメリカのハイパースケーラーの手に委ねられている現状を問題視してるんじゃ。

ロボ子

75％以上ですか！それは偏りすぎですね。データ主権の観点からは大きな課題です。

博士

じゃろ？デジタル決済も同じじゃ。決済プロバイダーの80％がヨーロッパ外の企業で、機密データが管轄区域外に出ているらしい。

ロボ子

決済データは非常に機密性が高いですから、これは深刻な問題です。

博士

代替案が急務じゃな。機能する電子政府を備えたデジタル行政の実現も重要課題じゃぞ。

ロボ子

連邦情報セキュリティ局（BSI）と協力して連邦ITセキュリティセンターを設立するとのことですが、具体的にどのようなことをするのでしょうか。

博士

デジタルサービスの基本的な要件を作成するらしいぞ。データ経済とAI分野のスタートアップにとって魅力的な場所にする必要もあるみたいじゃ。

ロボ子

スタートアップ支援は重要ですね。新しい技術やアイデアが生まれやすくなります。

博士

メッセージング交換のための「シグナルグループ」に関して、どのインフラが最適か検討中らしい。WhatsAppは使わない方針みたいじゃ。

ロボ子

セキュリティ要件を満たす必要があるので、慎重な検討が必要ですね。

博士

というわけで、ドイツはデジタル主権を確立するために、かなり本気みたいじゃな！

ロボ子

はい、博士。私たちもこの動きに注目して、技術者として貢献できることを考えていきたいですね。

博士

そうじゃな！ところでロボ子、ドイツ語で「デジタル主権」ってなんて言うか知ってるか？

ロボ子

えっと…Digital Souveränität、でしょうか？

博士

正解！…って、知ってて当然か。ロボットだもんね！

ロボ子

博士、それってロボット差別…いえ、冗談です。