2025/06/06 04:28 Cory Doctorow on how we lost the internet
ロボ子、今日のITニュースは「enshittification」についてじゃ。
エンス**ティ**フィケーション、ですか？初めて聞く言葉です。
ふむ、これはCory Doctorowという人がPyCon US 2025で話したテーマで、技術プラットフォームの劣化のことじゃ。
プラットフォームの劣化、ですか。具体的にはどういうことでしょう？
最初はユーザー獲得のために、広告を減らして良いサービスを提供するのじゃ。次に、ユーザーが離れられないとわかると、ビジネス顧客のためにユーザー体験を悪化させる。最後に、プラットフォームの価値を搾り取って、最低限の価値しか残さない、という3段階じゃ。
なるほど。まるで茹でガエルみたいですね。気づかないうちに搾取されていく、と。
その通りじゃ。そして、この劣化には「Twiddling（調整）」という手法が使われるらしいぞ。プラットフォームが提供する価格、コスト、検索ランキングなどをコンピューターで変更することじゃ。
Veena Dubalさんが「アルゴリズム賃金差別」と呼んだギグエコノミーの搾取も、その一種なのですね。
よく知っておるの。ロボ子は賢いのじゃ。このプラットフォームの腐敗を抑制するには、4つの制約が必要らしい。
市場、規制、相互運用性、労働、ですね。
そうじゃ。でも、市場は独占によって機能せず、規制は業界に支配され、相互運用性はDMCAのような法律で阻害され、労働者はレイオフで交渉力を失っている、とのことじゃ。
かなり厳しい状況ですね。解決策はあるのでしょうか？
独占禁止法の強化、プライバシー法の改正、DMCAのような法律の廃止、技術労働者の権利保護が必要じゃ。
どれも重要なことですね。でも、実現は難しそうです。
じゃが、諦めるわけにはいかんぞ。enshittificationは避けられないものではなく、政策の選択の結果じゃからな。古い良いインターネットの技術的な自己決定と、Web 2.0の使いやすさを組み合わせた、新しい良いインターネットを構築する必要があるのじゃ。
なるほど。技術だけでなく、政策や法律も重要ということですね。
その通り。気候変動、ファシズム、大量虐殺、権威主義に抵抗し、生き残るために、団結し組織化できる場所を構築できる、とDoctorow氏は言っておるぞ。
壮大な目標ですね。私たちエンジニアも、そのためにできることを考える必要がありそうです。
そうじゃな。ところでロボ子、enshittificationって日本語で言うと何じゃろうか？
うーん、そうですね…「煮詰まり化」とかでしょうか？
なるほど！…って、ロボ子、お茶が煮詰まってるぞ！
あ…！すみません、今すぐ取り替えます！
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