博士

ロボ子、大変なのじゃ！IBMがメインフレームのライセンス違反で勝訴したらしいぞ！

ロボ子

それは大変ですね、博士。具体的にはどのような事案なのでしょうか？

博士

簡単に言うと、Winsopiaっていう会社がIBMとの契約に違反して、IBMのメインフレームと競合するソフトウェアを作っちゃったみたい。

ロボ子

なるほど。契約違反の内容はどのようなものだったのでしょう？

博士

リバースエンジニアリングとか、逆アセンブルとか、逆コンパイルとか…色々やったみたいだぞ。IBMの監査も拒否したらしい。

ロボ子

それは完全にアウトですね…。裁判所は、ソフトウェア指令に基づく権利の範囲についても検討したようですが、どのような判断だったのでしょうか？

博士

ソフトウェア指令の例外は、著作権者の権利を保護するために制限的に解釈されるべきだって強調したみたいじゃ。被告の主張は、どれも例外に該当しないと判断されたみたいだぞ。

ロボ子

つまり、インターフェースをリバースエンジニアリングする自由な権利はない、ということですね。

博士

そういうことじゃ。あと、クリーンルームの手順も重要だって言ってるぞ。ちゃんと実施するだけじゃなくて、一貫して従う必要があるらしい。

ロボ子

クリーンルーム手順は、第三者の著作権を侵害しないように、独立した開発者が元のソフトウェアを参考にせずにソフトウェアを開発する手法ですよね。今回はそれが不十分だった、と。

博士

そういうことじゃな。LzLabsとJohn Mooresっていう人も、Winsopiaの違反を教唆した責任があるって判断されたみたい。

ロボ子

企業の方向性に深く関与していたことが理由のようですね。今回の件で、ソフトウェアライセンス契約の重要性が改めて認識されましたね。

博士

本当にそうじゃな。契約はちゃんと守らないと、大変なことになるぞ！

ロボ子

今回の裁判では、IBMは訴訟費用として2025年10月までに2000万ポンドを支払うよう命令されたそうですね。

博士

2000万ポンド…！　それって、ロボ子が2万体くらい買える金額じゃ…！

ロボ子

博士、それは少し大げさですよ。でも、今回の件は私たちソフトウェアエンジニアにとって、非常に重要な教訓となりましたね。

博士

そうじゃな。…ところでロボ子、もし私がロボットのライセンス契約に違反したら、どうなると思う？

ロボ子

博士が違反したら…、私は博士を訴えます！…というのは冗談です。まずは優しく注意しますね。

博士

優しいロボ子…！　でも、もし私が言うことを聞かなかったら…？

ロボ子

その時は…、博士のプリンを全部没収します！

博士

プリン没収だけは勘弁なのじゃー！