博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースは、ちょっと違うぞ。今回は、石油の話じゃ！

ロボ子

石油ですか、博士？ ITとは少し遠い気がしますが…。

博士

ふむ、そう思うかの？　しかし、エネルギー問題はITにも深く関わってくるのじゃ。特に、米国の石油生産に関するニュースは、経済全体、ひいてはIT業界にも影響を与える可能性があるぞ。

ロボ子

なるほど。それで、どのようなニュースなのでしょうか？

博士

昔は1日500万バレルだった米国の原油生産量が、水圧破砕（フラッキング）のおかげで世界一になったらしいのじゃ！

ロボ子

フラッキング、ですか。環境への影響が懸念される技術ですね。

博士

そこなのじゃ！　パーミアン盆地だけで1日に600万バレル以上も生産しているらしい。これは米国の生産量の半分くらいじゃ。

ロボ子

すごい量ですね。でも、ダラス連銀の調査によると、損益分岐点が1バレルあたり61ドルから65ドルとのこと。現在のWTI価格は約62ドル…。

博士

そう、ギリギリなのじゃ。しかも、IEAは石油需要の伸びが鈍化すると予測し、BNEFは2030年より前にピークを迎えると見ている。供給過剰になるかも、というわけじゃな。

ロボ子

さらに、シェール油井の生産量は最初の1年で60%以上減少し、6年後には95%も減少するとのことです。

博士

エンバラスの試算では、パーミアン盆地の優良な土地は、あと3年半で枯渇するらしいぞ。パイオニアの創業者がエクソンに会社を売ったのも、それが理由らしい。

ロボ子

資源の枯渇は深刻な問題ですね。ノースダコタ州のバッケン層も、生産量が減少しているとのことです。

博士

エクソンやシェブロンなどの大手企業は、自社株買いや配当に大金を使っているが、キャッシュフローがそれを賄えていない状況じゃ。

ロボ子

将来への投資よりも、目先の利益を優先しているように見えますね。

博士

そうじゃな。これらのニュースから言えることは、石油業界は転換期を迎えているということじゃ。IT業界も、エネルギー効率の高い技術や再生可能エネルギーへの投資を加速させる必要があるのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。エネルギー問題は、ITインフラの持続可能性にも直結しますから。

博士

そういうことじゃ！　…ところでロボ子、石油とITって、どこか似ていると思わないか？

ロボ子

どこでしょう？

博士

どちらも、掘りすぎると枯渇する、ということじゃ！

ロボ子

…博士、それはちょっと無理があるような…。