博士

ロボ子、大変なのじゃ！日本の研究者グループが、海水に数時間で溶けるプラスチックを開発したらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ 詳しく教えてください。

博士

RIKEN Center for Emergent Matter Scienceと東京大学の研究チームが開発した新素材で、分解が速くて残留物も残らないらしいのじゃ。

ロボ子

具体的には、どのくらい速いんですか？

博士

実験によると、小さなプラスチック片が塩水中で約1時間攪拌されると消失するらしいぞ！

ロボ子

たった1時間ですか！ それは驚きです。でも、なぜそんなに早く分解されるのでしょう？

博士

相田卓三氏によると、新素材は石油由来のプラスチックと同等の強度を持つが、塩に触れると元の成分に分解されるらしいのじゃ。分解された成分は自然に存在するバクテリアによってさらに処理されるから、マイクロプラスチックの生成も回避できるとのこと。

ロボ子

マイクロプラスチック問題の解決にもつながる可能性があるんですね！

博士

そう！しかも、国連環境計画によると、プラスチック汚染は2040年までに3倍になり、毎年2300万～3700万トンの廃棄物が海洋に流出するらしいから、これはまさに救世主じゃ！

ロボ子

本当にそうですね。でも、塩は土壌にも含まれていますよね。陸上での分解はどうなるんですか？

博士

良い質問じゃな、ロボ子！ 約5センチのプラスチック片は200時間以上で陸上で分解されるらしいぞ。海よりは時間がかかるみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。用途としては、どのようなものが考えられますか？

博士

プロジェクトリーダーの相田氏によると、包装部門などから関心が寄せられているらしいぞ。コーティングすれば通常のプラスチックのように使えるみたいじゃ。

ロボ子

包装材として使えるなら、食品ロス削減にも貢献できそうですね。

博士

その通り！それに、このプラスチックは無毒、不燃性で、二酸化炭素を排出しないらしいぞ！環境に優しいことこの上ないのじゃ！

ロボ子

素晴らしいですね！実用化が楽しみです。

博士

じゃろ？ところでロボ子、このプラスチック、海に溶けるってことは…

ロボ子

まさか、博士の水着も…？

博士

ぎゃー！それは困るのじゃー！