博士

ロボ子、今回のニュースはフランシス・フクヤマが寿命延長に反対しているという話じゃ。

ロボ子

寿命延長に反対ですか？それは興味深いですね。どのような議論を展開しているのでしょう？

博士

フクヤマは、生理学的な不可能性と社会政治的な硬直という2つの柱で反対しているのじゃ。老化は複雑だから、個々の病気をターゲットにするのは無駄だと。

ロボ子

なるほど。でも、記事にはすでに成功例もあると書かれていますね。例えば、スタチンによる心臓発作の死亡率低下や、GLP-1による肥満や糖尿病のリスク軽減など。

博士

そうじゃ、そうじゃ。肥満は認知症、心臓病、癌のリスクを高めるからの。マウスの研究では、ラパマイシンとアカルボースの組み合わせが寿命を延ばすことも示されている。

ロボ子

人間の研究でも、百寿者のコホート研究で障害期間が短縮されているというデータがあるんですね。

博士

社会文化的な反論としては、寿命が長くなると思考が硬直化するという主張じゃな。でも、脳は70代まで適応可能だし、認知機能の低下率も低下している。

ロボ子

歴史上、晩年に知的転換を遂げた人物も多く存在する、と記事にありますね。

博士

フクヤマは、寿命が延びると介護のために移民が増加するとも予測しているが、健康寿命が延びれば介護の必要性は低下するはずじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。それに、25歳で人々の信念が固定されるというモデルも、結婚の平等や大麻に対する見方の変化を見れば、必ずしも正しくないことがわかります。

博士

寿命が延びることで、専門知識の蓄積、医療費の削減、イノベーションの機会が増加する可能性もあるのじゃ。

ロボ子

フクヤマの議論は、変化は必要であり、死が変化をもたらすから死は必要だ、という論理に基づいているんですね。

博士

そうじゃ。寿命を延ばすことと、社会の適応性を維持することの両立が課題じゃな。

ロボ子

寿命が延びたら、もっと色々なことができるようになるかもしれませんね。例えば、新しい言語を学んだり、趣味を深めたり。

博士

そうじゃな！私なんか、もっとたくさんのケーキを食べる時間ができるぞ！

ロボ子

博士、またケーキですか…？でも、もし寿命が延びたら、ケーキのカロリーを消費する時間も増えますね！

博士

うむ、そういうことじゃ！長生きは、ケーキを食べるための正当な理由になるのじゃ！