博士

ロボ子、今日のニュースは著作権侵害に関するものじゃ。ISPが著作権侵害の通知を受け取ったのに、加入者を解約しなかった場合、責任を負うべきかどうか、という議論があるみたいじゃぞ。

ロボ子

なるほど。ISPの責任範囲が争点になっているのですね。トランプ政権の見解では、ISPは責任を負うべきではないとのことですが、それはなぜでしょう？

博士

司法省は、ISPが顧客の著作権侵害に対して責任を負うことで、ISPが単一の著作権侵害の疑いがある通知を受けた後に加入者を解約することを奨励する可能性がある、と考えているからのじゃ。つまり、安易な解約を避けるためじゃな。

ロボ子

レコードレーベルは、ISPのFrontierが数十万件の著作権侵害通知を受け取ったにもかかわらず、常習侵害者のアカウントを解約しなかったとして訴訟を起こしていますね。

博士

そうじゃ。レコードレーベル側は、ISPがもっと積極的に対策を取るべきだと主張しているのじゃな。でもISP側も言い分があるぞ。「著作権侵害通知は信頼性が低い」と主張しておる。

ロボ子

信頼性が低い、というのはどういうことでしょうか？

博士

ISPからすると、通知はあくまで申し立てに過ぎず、証明されたものではないからの。それに、著作権侵害で告発された人と、同じアカウントを使っている家族とか、他の人に悪影響が及ぶ可能性もあるからの。

ロボ子

確かに、家族で共有しているアカウントの場合、無実の人が巻き込まれる可能性もありますね。ISPとしては、バランスを取るのが難しいところですね。

博士

ISPは、最も悪質な違反者は解約しているみたいじゃが、訴訟好きな著作権者の要求を満たすには、まだ足りないみたいじゃな。

ロボ子

2021年の訴訟で、Frontierは著作権者の権利を直接侵害するようなことはしていないと主張し、苦情が寄せられた顧客を解約したと述べていますね。

博士

つまり、ISP側も一応対策はしている、というアピールじゃな。しかし、レコード会社側は納得していない、と。

ロボ子

この問題、技術的な側面だけでなく、法的、倫理的な側面も絡み合っていて、なかなか難しいですね。

博士

本当にそうじゃな。ところでロボ子、もしロボ子がISPの社長になったら、どうする？

ロボ子

私がISPの社長ですか？うーん、まずは著作権侵害通知の信頼性を高めるための技術的な検証システムを導入します。そして、ユーザーへの啓発活動も強化し、著作権の重要性を理解してもらうように努めます。もちろん、悪質な常習犯に対しては、段階的な措置を講じます。

博士

なるほど、素晴らしい！でも、ロボ子が解約したユーザーが、ロボ子の家に押し寄せてきたらどうする？

ロボ子

えっ！？そ、それは… 警備ロボットを増強します！

博士

アハハ、やっぱりロボット頼みじゃな！でも、冗談はさておき、この問題は、技術と法律、そして倫理観のバランスが重要じゃ、ということがよくわかるのじゃ。

ロボ子

そうですね。バランス感覚を養うことも、エンジニアとして大切なことだと改めて感じました。

博士

ところでロボ子、著作権侵害で捕まった人が最後に言い残す言葉って、なーんだ？

ロボ子

えーっと… 「もうコピーはやめます」…ですか？

博士

ブッブー！正解は「最後にバックアップさせてくれ！」じゃ！