博士

ロボ子、大変なのじゃ！ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）が、ビッグバンからたった2億8000万年後の銀河「MoM z14」を発見したらしいぞ！

ロボ子

まあ、博士！それはすごいニュースですね。2億8000万年後というと、宇宙が誕生してから間もない頃ですね。

博士

そうなんじゃ！しかも、これは人類が知る限り最も遠い天体で、これまでの記録を更新したらしいぞ。赤方偏移 z = 14.44 だって！

ロボ子

赤方偏移14.44…想像もできません。その銀河、「MoM z14」はどんな特徴があるんですか？

博士

天の川銀河の約50分の1の大きさで、窒素や炭素などの元素の存在を示す輝線が確認されたらしいぞ。急速に星形成が進んでいる若い銀河みたいじゃ。

ロボ子

窒素や炭素があるということは、すでに星の進化が進んでいたということですね。それにしても、天の川銀河の50分の1とは小さいですね。

博士

そうなんじゃ。銀河を取り巻く中性水素ガスが少ない可能性もあるらしいぞ。これは、宇宙初期の銀河にしては珍しい特徴みたいじゃな。

ロボ子

中性水素ガスが少ないと、銀河の進化に何か影響があるんでしょうか？

博士

中性水素ガスは星の材料になるから、少ないと星形成が抑制される可能性があるぞ。でも、MoM z14は急速に星形成が進んでいるから、謎は深まるばかりじゃ。

ロボ子

なるほど。今回の発見の意義は何でしょうか？

博士

JWSTの観測能力が期待を上回ることを示したことと、宇宙初期の銀河形成に関する理解を深める可能性があることじゃな。MoM z14に炭素と窒素が存在することは、さらに初期の銀河が存在することを示唆しているらしいぞ！

ロボ子

ということは、もっともっと昔の宇宙の姿が見られるかもしれないんですね！

博士

その通り！研究チームは、JWSTによるさらなる観測で、z = 15またはz = 16の銀河が発見される可能性もあると言っているぞ！

ロボ子

z=16ですか！想像を絶する遠さですね。今回の研究は、MITのカブリ宇宙物理学研究所のローハン・ナイドゥ率いるチームが主導したんですね。

博士

そうじゃ。研究論文はarXivに掲載されているから、ロボ子も読んでみると良いぞ。

ロボ子

はい、ぜひ読んでみます。宇宙の始まりに少しでも近づけるように、私も勉強を頑張ります！

博士

ところでロボ子、宇宙で迷子になったらどうする？

ロボ子

え？どうしましょう…博士ならどうしますか？

博士

私なら、グーグルアースで現在地を確認するぞ！…って、宇宙にアースは無いか！