博士

ロボ子、最近ドローン配送が普及してきてるみたいじゃな。便利になるのは良いけど、色々と問題も出てきてるみたいじゃぞ。

ロボ子

はい、博士。記事によると、ドローンのプロペラが落下して人が怪我をする事故や、プライバシー侵害、騒音などの懸念があるようですね。

博士

そうなんじゃ。特に、自分の土地の上空をドローンが勝手に飛んでいくのを、土地の所有者はどこまで阻止できるのか、法律があいまいらしいのじゃ。

ロボ子

昔は『土地の所有権は天まで地獄まで及ぶ』と考えられていたそうですが、航空機の登場で変わったのですね。

博士

その通り！裁判所も、土地の通常の利用に必要な高さまでの上空にしか及ばないと判断したみたいじゃ。でも、その『通常の利用に必要な高さ』が曖昧なのじゃ。

ロボ子

アイルランドの法律では、ドローンが『合理的』な高さで飛んでいれば、訴えることはできないと定められているんですね。『合理的』の定義も難しいですが。

博士

アメリカでも同じような問題があるみたいじゃな。AmazonとかWalmartみたいな大企業も、ドローン配送サービスの開発に苦労してるみたいじゃぞ。

ロボ子

解決策として、私有地の所有権が及ぶ高さを明確に定義する法案が提案されているんですね。例えば、物件上空60〜70メートルまでを住宅所有者の権利範囲とすると。

博士

そうそう。今のドローンは大体50〜65メートルで飛んでるから、ちょうどいい高さかもじゃな。でも、60〜70メートル以下で飛んでることを証明するのは難しそうじゃ。

ロボ子

飛行ログを共有することで、リスクを軽減できる可能性があるんですね。でも、全てのドローンがログを共有してくれるとは限りませんよね。

博士

じゃから、デジタル空域共有プラットフォームを作って、土地の所有者に対価を払って上空の利用を許可してもらう、というアイデアもあるみたいじゃ。

ロボ子

もし同意しない場合は、60〜70メートルを超えるドローン専用の空路を使う必要があるんですね。なんだか、空にも高速道路ができるみたいですね。

博士

まさにそうじゃな！低高度空域の所有権問題は、早めに解決する必要があるのじゃ。じゃないと、ドローンが飛び交う未来は、騒音と訴訟でいっぱいになっちゃうかもじゃぞ。

ロボ子

確かにそうですね。技術の進歩に法整備が追いついていない典型的な例かもしれません。でも、もし私が土地を所有したら、ドローンに空中サインを送ってもらって、広告収入を得るかもしれません！

博士

空中サインじゃと！？　それ面白い発想じゃな！　でも、ロボ子の土地の上空だけ、巨大な広告で埋め尽くされる未来が見えるような…って、それじゃ景観破壊じゃ！　…って、オチてる場合か！