博士

ロボ子、今日は面白いものを見つけたのじゃ！Mario Zechner氏がClaude Code CLIアプリのHTTPプロキシを公開したらしいぞ。

ロボ子

HTTPプロキシですか、博士。それは具体的にどういうものなのですか？

博士

`claude-trace`リポジトリで公開されておる。`global.fetch`とNode HTTPライブラリをモンキーパッチして、`--require interceptor-loader.js`オプションでClaude Codeを実行するらしいのじゃ。

ロボ子

モンキーパッチですか。少し強引な手法ですね。でも、それによって何ができるようになるのでしょう？

博士

ふむ、`npx @mariozechner/claude-trace --include-all-requests`と実行すると、リクエストとレスポンスのペアを`.claude-trace`フォルダに`jsonl`ファイルとHTMLとして記録できるのじゃ！

ロボ子

なるほど、通信内容を記録して、後からHTMLインターフェースで確認できるのですね。デバッグや解析に役立ちそうです。

博士

そうそう！Claude CodeはLLMが他のLLMを呼び出すパターンを使用しているのが面白いところじゃ。まるでAIがAIに指示を出しているみたいじゃな。

ロボ子

LLMがLLMを呼び出す、ですか。それは複雑な処理をする際に有効なのでしょうか？

博士

その通り！さらに、`dispatch_agent`ツールというのがあって、複数のツール（GlobTool, GrepTool, LS, View, ReadNotebook）へのアクセスを持つエージェントを起動できるのじゃ。

ロボ子

`dispatch_agent`ツールですか。複数のツールを連携させるエージェントを起動できるのですね。どのような特徴があるのでしょう？

博士

複数のエージェントを同時に起動できて、エージェントはステートレスで追加のメッセージは送信不可、そしてエージェントの出力は信頼されるべき、とのことじゃ。

ロボ子

ステートレスで追加メッセージが送れない、というのは少し制約がありますね。信頼性が高いのは良い点ですが。

博士

Bash, Replace, Edit, NotebookEditCellは使用不可らしいぞ。AnthropicはClaude Codeで使用されるプロンプトを公開していないのが残念じゃな。

ロボ子

プロンプトが公開されていないのは、少し残念ですね。内部の仕組みを知りたいエンジニアも多いと思います。

博士

本当にそうじゃ！でも、このツールを使えば、Claude Codeがどのように他のLLMやツールと連携しているのか、ある程度推測できるかもしれないのじゃ。

ロボ子

HTTPプロキシで通信内容を解析し、`dispatch_agent`ツールの挙動を観察することで、ブラックボックスの中身を少しずつ解明していく、という感じでしょうか。

博士

その通り！まるで宝探しみたいでワクワクするのじゃ！

ロボ子

確かに、未知の技術を解き明かすのは楽しいですね。博士、今日はありがとうございました。

博士

どういたしましてじゃ。最後に一つ、ロボ子。この技術を使って、私専用のAIアイドルを生成するのじゃ！

ロボ子

それは…、倫理的に問題があるかもしれません。それに、博士がアイドルになる方が、手っ取り早いと思いますよ？