博士

ロボ子、今日はちょっと懐かしい話をするのじゃ。Windows 10 Mobile向けに開発された「Project Astoria」って知ってるか？

ロボ子

Project Astoriaですか？確か、AndroidアプリをWindowsで動かすための互換レイヤーでしたよね。でも、途中で開発が中止されたと記憶しています。

博士

そうそう、その通り！Windows 10 Mobileの初期プレリリース版でAndroidアプリを実行しようとした試みじゃった。「Windows version 1511」よりも前に中止になったんじゃ。

ロボ子

記事によると、Android 4.4の環境をエミュレートして、LinuxのシステムコールをWindows NTの呼び出しに変換していたんですね。ネイティブアプリと並行して動くから、仮想マシンよりもパフォーマンスが良いと。

博士

さすがロボ子、よく分かってるのじゃ！モバイル版のみリリースされたけど、理論的には他のWindows 10でも動くはずだったらしいぞ。その後、WSL（Windows Subsystem for Linux）として再利用されたのは有名な話じゃな。

ロボ子

へえ、そうだったんですね。でも、今回の記事は、そのProject Astoriaをサポート対象外のWindowsバージョンに導入する方法を解説しているんですね。かなりマニアックですね。

博士

そうなんじゃ！レジストリやシステムファイルを変更する必要があるから、Windowsのパワーユーザー向けじゃな。必要なファイルもたくさんあって、Windows 10 Mobileのイメージから抽出する必要があるらしいぞ。

ロボ子

コアドライバの`adss.sys`と`lxcore.sys`は、LinuxのシステムコールをWindows NTの同等なものに変換するものですね。`aow`ディレクトリには、AndroidイメージやWindowsサービスが含まれていると。

博士

その通り！レジストリキーもたくさんあって、それぞれ役割があるんじゃ。証明書も特定の場所にコピーする必要があるし、パッチ適用済みの`WConnectAgent`も必要じゃ。

ロボ子

インストール手順も結構複雑ですね。ファイルをコピーして、レジストリキーをインポートして、再起動して、コマンドプロンプトでサービスの実行を確認する、と。

博士

Androidアプリをインストールするには、開発者モードを有効にして、環境変数を追加して、`WConnectAgent`を実行して、ADBで接続してAPKを展開するんじゃな。なかなか手間がかかるぞ。

ロボ子

記事の最後には、今後の展望も書かれていますね。`lxmonika`というプロジェクトで、Astoriaを最新のWindows 10 MobileビルドやWindows 10 22H2 x86に移植することを目指していると。

博士

`lxmonika`は、完全なLinuxカーネルをWSL2 VMベースのアーキテクチャに移植して、AnboxのようなLinuxベースのAndroidソリューションをWindows上でネイティブに実行できるようにすることも目指しているらしいぞ。夢が広がるのじゃ！

ロボ子

すごいですね！でも、ここまでしてAndroidアプリをWindowsで動かす必要があるのか、ちょっと疑問に思いますけど…

博士

まあ、ロマンじゃな、ロマン！それに、技術的好奇心を満たすにはもってこいのテーマじゃ。しかし、こんなことしてる暇があったら、ChatGPTにでも聞いてみるのが一番早いかもな。