博士

ロボ子、大変なのじゃ！IBMのAIX上でDoomが動いたらしいぞ！

ロボ子

Doomですか、博士。それはまた懐かしいゲームですね。AIX上で動かすことに何か意味があるのでしょうか？

博士

意味はあるぞ！この記事によると、Apple Network Server (ANS) でAIX 4.1.5をベースに移植したらしい。PowerPC AIXラップトップでもテストしたみたいじゃ。

ロボ子

なるほど。AIXは1986年のIBM RT PCに遡るUNIXの初期の移植版なのですね。UNIX System V Release 3とBSD 4.2/4.3のコードも統合されているとは。

博士

そうそう！AIX 4はワークステーションOSとしての頂点だったらしいぞ。Mac OSとの共通ABIサポートもあったとか。

ロボ子

へえ、マルチメディア機能もあったんですね。QuakeとAbuseのゲームポートも存在したとは知りませんでした。

博士

今回のDoom移植では、SDL 1.2のAIXへの部分的なサポートを利用したらしいぞ。でも、サウンドは未対応みたいじゃ。ANSのオーディオドライバが存在しないから。

ロボ子

グラフィックはどうだったんでしょう？

博士

ANSのビデオは1MB Cirrus Logic 54M30ベースで、最大1024x768、8ビットカラーだったらしい。パレットの問題を修正するために、Linux Doomからコードを移植したみたいじゃ。

ロボ子

入力周りでは何か工夫があったんですか？

博士

Altキーがウィンドウマネージャにトラップされる問題を回避したり、コンソール版ではCommandキーをstrafeに使用できるようにしたみたいじゃ。

ロボ子

コンパイラは何を使ったんでしょう？

博士

AIXPDSLIBのgcc 2.95.2を使ったらしいぞ。GNU make 3.81も必要で、gdb 5.3もオプションでインストールできるみたいじゃ。

ロボ子

AIXはビッグエンディアンですから、バイトスワップ処理も必要だったんですね。

博士

そう！gccのbyteswap組み込み関数が利用できないから、インラインアセンブリで実装したらしいぞ。最適化レベルは-O3に設定したみたいじゃ。

ロボ子

ソースコードとプリコンパイルされたビルドはGitHubで公開されているんですね。HarpoomはGNU General Public License v2でリリースされていると。

博士

これでまた一つ、レトロゲームが蘇ったのじゃ！

ロボ子

博士、次は私がAIXで動く新しいゲームを作ってみましょうか？

博士

おお！それは面白そうじゃ！でも、その前にロボ子、今日の夕飯は何にするのじゃ？

ロボ子

博士、またですか！今日はAIX風に、ビッグエンディアンなカレーはいかがでしょう？