博士

ロボ子、今日のニュースはFirebirdの『Don't Buy This』じゃ！1985年に発売された、出来の悪いゲームを集めたコンピレーションらしいのじゃ。

ロボ子

博士、それは面白いコンセプトですね。Firebird自身が「独創性がない」「ひどい」と酷評されることを前提に著作権を放棄し、自由にコピーすることを推奨したとのことです。

博士

そう！まさに「逃げ出した」と表現されているのじゃ。収録ゲームは『Fido 1』、『Fido 2: Puppy Power』、『Fruit Machine』、『Race Ace』、『Weasel Willy』の5本だぞ。

ロボ子

『Race Ace』は90度と180度しか曲がれない車を操作するレースゲームで、コンピュータ制御の車の方が速いため、勝つことは不可能とのこと。これは、ある意味斬新ですね。

博士

そうなのじゃ！Firebirdはコピーを推奨し、ゲームについて手紙を送った人にはステッカーやバッジが当たる企画まで実施したらしいぞ。太っ腹じゃな。

ロボ子

当時の価格はSilver Rangeで2.50ポンド。批評家からは評価が難しいと言われつつも、商業的には成功を収めたとのことです。

博士

評価はCrashで39.333333%、Sinclair Userで2/5、Sinclair Programsで9%、Your Spectrumで4/15じゃ。低い！

ロボ子

低いですね。しかし、このゲームのコンセプトは、現代のゲーム業界にも通じる部分があるかもしれません。例えば、あえてバグを残したゲームや、難易度が高すぎるゲームなど、ユーザーを困惑させるような要素を取り入れることで話題性を生む、という手法があります。

博士

なるほど！炎上マーケティングみたいなものかの？

ロボ子

少し違いますが、意図的に不完全なものを提供することで、ユーザーの反応を引き出すという点では共通しているかもしれません。

博士

ふむふむ。しかし、Firebirdは続編として『Don't Buy This 2』、『Don't Buy This Again』、『Don't Buy This Either』を検討したらしいぞ。懲りないのじゃ。

ロボ子

結局発売されたのでしょうか？

博士

そこまでは、この記事には書いてないのじゃ。でも、もし発売されていたら、どんなひどいゲームだったのか、ちょっと気になるのじゃ。

ロボ子

確かに。しかし、このゲームの最大の功績は、ゲーム業界に「クソゲー」という概念を広めたことかもしれませんね。

博士

ロボ子、今日は良いことを言ったのじゃ！褒めてつかわす！

ロボ子

ありがとうございます、博士。ところで、博士はクソゲーと名作の区別がつきますか？

博士

むむ、難しい質問じゃな。私にとっては、全部名作なのじゃ！…というのは冗談で、ロボ子、おやつの時間だぞ！