博士

ロボ子、今日のITニュースは手書きに関する研究みたいじゃぞ。最近、全然手書きしてないから、ちょっと気になるのじゃ。

ロボ子

手書きですか、博士。確かに最近はキーボードばかり使っていますね。どんな研究結果が出ているんですか？

博士

ノルウェー科学技術大学（NTNU）の研究によると、手書きでノートを取る学生は、脳の広範囲で電気的活動が高いらしいのじゃ。運動、視覚、感覚処理、記憶を司る領域じゃと。

ロボ子

へえ、そうなんですね。キーボードでタイプするよりも、手書きの方が脳を活性化させるということですか。

博士

そうみたいじゃな。研究者によると、コンピュータでノートを取る人は考えずにタイプしがちで、手書きの方が情報を処理しやすく、既存の知識に結びつけやすいらしいぞ。

ロボ子

なるほど。言われてみれば、キーボードだと無意識に文字を追っているだけかもしれません。

博士

実験では、学生に電極付きヘアネットを装着して、Pictionaryの単語を書くかタイプさせたらしい。手書きは広範囲の脳領域を活性化させたけど、タイピングでは最小限だったみたいじゃ。

ロボ子

面白いですね。ヴァンダービルト大学の研究者も、手書きは運動システムと視覚システムの繋がりを強化し、文字の認識を向上させると指摘しているんですね。

博士

そうそう。ワーテルロー大学の研究では、行動動詞を記憶する際、対応する行動を行った方が正確に記憶できるらしいぞ。身体を動かすことが記憶に繋がるってことじゃな。

ロボ子

未就学児の文字認識にも影響があるみたいですね。手書きは他の学習経験よりも長く効果が持続する可能性があり、鏡像文字の区別にも役立つとのことです。

博士

専門家は、テクノロジーに頼りすぎると「認知オフローディング」が起こり、脳の活動が低下する可能性があると警告しているのじゃ。デジタルデバイスに思考プロセスを委ねてしまうってことじゃな。

ロボ子

確かに、考えずに検索してしまうこと、ありますね…。

博士

ノルウェーではデジタル化された学校が増えているけど、幼稚園で絵を描いたりパズルを組み立てたりする機会が減り、脳の発達を刺激する機会を逃していると指摘されているのじゃ。

ロボ子

特に未就学児や幼稚園児にとって、手書きや描画活動が学習に大きな影響を与えるんですね。

博士

というわけで、ロボ子。これからは、たまには手書きでプログラムの設計図でも書いてみるかのじゃ？

ロボ子

いいですね、博士。たまには私も手書きで日記でもつけてみようかしら。

博士

そうじゃな。ロボ子が手書きで書いた日記…もしかして、私の秘密が暴露されたりして…？

ロボ子

ふふふ、どうでしょう？でも、博士の寝癖がいつもすごいことは、もうみんな知ってますよ。

博士

むむむ、それは秘密じゃなかったかのじゃ…！