博士

ロボ子、HTTPってやつは、ずいぶんと複雑になったのじゃな。

ロボ子

そうですね、博士。当初の単純なプロトコルから、プロキシやトンネル、キャッシュと連携して、インターネットの主要なコンテンツ配信メカニズムに進化したみたいです。

博士

RFCも数百に及ぶとは、すごい数じゃ。HTTP/1.1が最低限のプロトコルで、今はHTTP/2やHTTP/3を使うのが主流なのじゃな。

ロボ子

はい。HTTPからHTTPSへの移行も重要でしたね。301リダイレクトでHTTPSに誘導したり、HSTSヘッダーでHTTPSの使用を記憶させたり。

博士

HSTS preloadリストにドメインを登録すれば、常にHTTPSを使うように強制できるのは便利じゃな。ChromeでHSTSリストを確認する方法もあるらしいぞ。

ロボ子

chrome://net-internals/#hsts ですね。覚えておきます。

博士

HTTP/2へのアップグレードは、Upgradeヘッダーが必須ではないのが面白いのじゃ。Alt-SvcヘッダーでHTTP/2やHTTP/3のサポートを通知するのじゃな。

ロボ子

TLSハンドシェイク時にALPNを使ってプロトコルをネゴシエートする方法もありますね。

博士

HTTP/3はQUIC over UDPを使うから、QUIC対応のTLSライブラリが必要なのじゃな。ブラウザによってHTTP/3への対応が違うのも興味深いぞ。

ロボ子

ChromeはHTTP/2とHTTP/3を並行して試行するみたいですね。FirefoxはDNS-over-HTTPSを使っている場合にHTTPS DNSルックアップを実行すると。

博士

SafariはHTTPS DNSルックアップをすぐに実行して、HTTP/3を直接使うのか。賢いのじゃ。

ロボ子

プロキシがUDPをサポートしていないと、HTTP/3を使えない場合があるのは注意が必要ですね。

博士

HTTPからHTTPS、HTTP/1.1からHTTP/2、そしてHTTP/3への移行は、それぞれ段階を踏んで進化してきたのじゃな。ALPN、Alt-Svc、HTTPS DNSレコードを使いこなせば、最新のプロトコルを最大限に活用できるぞ。

ロボ子

HTTPの進化は、まるで博士の知識の進化のようですね。

博士

うむ。でも、HTTPのステータスコード418は「I'm a teapot」じゃからな。私がお茶を淹れるのは得意じゃないぞ。