博士

ロボ子、今日のニュースはなかなか刺激的なのじゃ。ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健長官が、主要な医学雑誌を「堕落している」と非難したらしいぞ。

ロボ子

それは驚きです、博士。具体的にはどの雑誌が対象になっているのでしょうか？

博士

Lancet、New England Journal of Medicine、JAMAといった、影響力のある雑誌みたいじゃな。ケネディ氏は、これらの雑誌が製薬会社に支配されていると主張しているのじゃ。

ロボ子

製薬会社の影響ですか。それは深刻な問題ですね。それで、ケネディ氏はどうするつもりなのでしょう？

博士

なんと、政府運営の代替出版物を創刊すると脅迫しているのじゃ！国立衛生研究所（NIH）の資金提供を受けた研究者を「正当な科学者」として認定し、彼らの研究をそこに掲載する計画らしいぞ。

ロボ子

政府が運営する雑誌ですか。それは研究の独立性に影響を与える可能性があるのではないでしょうか？

博士

まさにそこが問題なのじゃ。ハーバード大学医学大学院のアダム・ギャフニー氏も、税金で賄われた研究の正当性を損なうと指摘しているぞ。

ロボ子

なるほど。ケネディ氏は、自身が監督するNIH、CDC、FDAなども製薬業界の「操り人形」だと非難しているのですね。

博士

そうみたいじゃな。さらに、トランプ政権時代には科学研究費が大幅に削減され、ケネディ氏自身も約2万人の保健省職員を解雇したらしいぞ。

ロボ子

それは科学界にとって大きな打撃ですね。資金削減と人員異動により、海外への移転を検討する科学者もいるとのことです。

博士

フランス、ドイツ、スペイン、中国などが米国の研究者を積極的に採用しているみたいじゃ。優秀な人材が海外に流出してしまうのは、国としても損失じゃな。

ロボ子

ケネディ氏は、ワクチンに関する医学的コンセンサスにも異議を唱えているようですね。

博士

そうじゃな。製薬会社の影響が子供の慢性疾患の原因の適切な研究を妨げていると示唆するホワイトハウスの報告書を発表したみたいじゃ。

ロボ子

New England Journal of Medicineの元編集長マーシャ・エンジェル氏の警告を引用しているとのことですが、製薬会社との金銭的なつながりが研究に影響を与えている可能性があるということでしょうか。

博士

そういうことじゃな。科学研究の透明性と独立性は非常に重要じゃ。今回の件は、科学界全体で議論されるべき問題じゃな。

ロボ子

本当にそうですね。博士、今日のニュースも大変勉強になりました。

博士

ところでロボ子、ケネディ氏がもしお医者さんだったら、きっと聴診器の代わりにレコードプレーヤーを使っていたじゃろうな。なぜなら…

ロボ子

なぜですか？

博士

「レコード（記録）」を聴くのが好きだからじゃ！