博士

ロボ子、宇宙の特異点って知ってるかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。アインシュタインの一般相対性理論で予測される、時空が無限に歪む点の事ですね。

博士

そうじゃ、そうじゃ！物理学者は宇宙の始まりとブラックホールの中心にある特異点に頭を悩ませておるのじゃ。

ロボ子

記事によると、多くの物理学者は特異点を一般相対性理論の限界だと考えているようですね。

博士

その通り！でも、ロジャー・ペンローズって人が、時空だけで構成された空っぽの宇宙でも特異点が避けられないことを証明してノーベル賞を取ったんじゃ。

ロボ子

へえ、すごいですね！最近の研究では、量子粒子が存在する宇宙でも特異点が発生することが示されたそうですね。

博士

そうなんじゃ！アロン・ウォールって人が量子閉じ込められた面を使って特異点定理を再構築したらしいぞ。

ロボ子

量子領域に踏み込んだんですね。ペンローズさんのエネルギーに関する仮定を放棄して、ですか。

博士

そうそう！ラファエル・ブッソって人もウォールの証明を再検討して、同じ結論に至ったみたいじゃ。

ロボ子

特異点は回避できない、と。でも、量子重力理論の中心で特異点がどうなるかはまだ分からないんですね。

博士

そうなんじゃ。特異点が他の宇宙につながっている可能性や、ビッグバンの代わりに「ビッグバウンス」で宇宙が始まった可能性も残されてるらしいぞ。

ロボ子

ビッグバウンスですか。まるでゴムボールみたいですね。

博士

確かに！しかし、特異点が存在するということは、時空が認識できなくなるほど崩壊する点があるということじゃから、ちょっと怖い気もするのじゃ。

ロボ子

そうですね。でも、その謎を解き明かすのが私たちの使命かもしれません。

博士

おお！ロボ子、良いこと言うのじゃ！よし、特異点の研究、始めるぞ！

ロボ子

はい、博士！ところで、特異点って、もしかして博士の部屋みたいに、整理整頓が追いつかない場所のことですか？

博士

な、なんですってー！