博士

ロボ子、大変なのじゃ！ HEYっていうメールアプリが、ついにiPhoneアプリで販売再開したらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ どうして販売停止になっていたんですか？

博士

それが、AppleのApp Storeのポリシーが原因だったのじゃ。以前は、アプリ内で直接サブスクリプションの登録とか、外部サイトへのリンクができなかったんだぞ。

ロボ子

なるほど。Kindleアプリで書籍が購入できなかったり、Netflixの登録がApp Store内でできなかったのも同じ理由からなのですね。

博士

そうそう！ Appleは開発者が顧客と直接的な関係を維持することを制限していたから、HEYも新規顧客がアプリ内でメールアドレスを登録できなかったのじゃ。

ロボ子

それが今回、どうして販売再開できたんですか？

博士

Epic GamesがAppleを訴えた裁判で、Epic Gamesが勝利したのが大きいのじゃ！ なんと1億ドル以上も費やしたらしいぞ。それと、Appleの「possibly criminal contempt of court（たぶん、法廷侮辱罪）」が解決につながったみたいじゃ。

ロボ子

1億ドルですか！ それはすごい投資ですね。裁判所の決定も開発者にとって救済措置になったんですね。

博士

そう！ 米国北部地区地方裁判所の判事が、Appleに自社の課金システムと公正に競争するように要求したのじゃ。これで、HEYも年間99ドルのサブスクリプションをウェブベースで支払えるようになったんだぞ。

ロボ子

Appleの30%の手数料と顧客関係の制限は、確かに開発者にとって大きな負担ですよね。

博士

そうなんだぞ。Appleは開発者から過剰な利益を搾取しているって批判もあるくらいじゃ。今回の件で、Appleが裁判所の決定を受け入れて、世界中の開発者に同じ権利を認めるようになると良いのじゃ。

ロボ子

本当にそうですね。Appleが再び「shining city on the hill（丘の上の輝く都市）」として、より良い製品で市場で勝負することを期待したいです。

博士

ロボ子、私もそう思うぞ！ しかし、1億ドルか…。私がおやつを我慢すれば、同じくらいの金額になるかの？

ロボ子

博士、それは無理だと思いますよ。博士の一生分のおやつ代でも足りないかもしれません。