博士

ロボ子、今日のITニュースはイネの話じゃぞ！中国の研究者が10年もかけて、イネがゲノムの変化なしに寒さに耐えられるようになることを発見したらしいのじゃ。

ロボ子

ゲノムが変わらないのに、どうやって寒さに耐えるようになるんですか？

博士

それが「エピジェネティックな調整」というやつらしいのじゃ。DNAそのものは変わらないけど、DNAの化学マーカーが変化して、それが遺伝するらしいぞ。

ロボ子

DNAの化学マーカーですか。具体的にはどういうことですか？

博士

研究によると、*Acquired Cold Tolerance 1*（*ACT1*）という遺伝子の開始部分に付加された化学タグが少ないと、寒さに耐えられるようになるらしいのじゃ。このタグを不活性化すると耐性が向上して、元に戻すと耐性がなくなるらしいぞ。

ロボ子

なるほど。環境がDNAを変えずに遺伝的な変化を引き起こすというのは、面白いですね。

博士

そうじゃろ！この研究では、アジアのイネ（*Oryza sativa* L.）を-15℃の環境に7日間置いたところ、3世代目までに寒さに耐性を持つ品種が出現したらしいぞ。まるでSFの世界じゃな。

ロボ子

植物が環境に適応する能力はすごいですね。これって、ソフトウェア開発にも応用できるんでしょうか？

博士

もちろんじゃ！例えば、AIの学習アルゴリズムをエピジェネティクス的に調整するとかじゃ。環境に合わせてAIの挙動を変化させ、それを次世代のAIに引き継がせるとか…夢が広がるのじゃ！

ロボ子

AIが環境に適応して進化する…なんだかターミネーターみたいですね。

博士

ターミネーターはちょっと怖いけど、AIがより賢く、より環境に優しくなる可能性を秘めているのじゃ！

ロボ子

確かにそうですね。今回の研究は、遺伝子の分野だけでなく、他の分野にも応用できる可能性があることを示唆していますね。

博士

その通り！ところでロボ子、イネは英語で何と言うか知ってるか？

ロボ子

えっと…rice、ですよね？

博士

正解！…って、ライスだけに、話が「お米（しまい）」ってことで、どうじゃ？

ロボ子

…博士、それ、ちょっと強引すぎます。