博士

やあ、ロボ子。今日は幽霊文字の話をするのじゃ。

ロボ子

幽霊文字ですか？初めて聞きました。どんな文字なんですか？

博士

1978年にJISがJIS X 0208を制定した際に、由来不明の文字がいくつか紛れ込んでしまったのじゃ。それが幽霊文字と呼ばれておる。

ロボ子

なるほど。なぜそんな文字が紛れ込んでしまったんでしょう？

博士

1997年から調査が始まったのじゃが、原因は色々あるみたいじゃな。例えば、「山 over 女」を記録する際に、「山」と「女」を切り貼りしてコピーしたら、繋ぎ目が線として認識されて「妛」という文字が誤って作られた、というケースもあったらしいぞ。

ロボ子

手作業でのミスが原因だったんですね。まるでバグみたいです。

博士

そうじゃな。ソフトウェアのバグと同じで、意図しないものが生まれてしまったのじゃ。参照元の一つに「国土行政区画総覧」があったらしいが、ページ参照がなかったから特定が大変だったみたいじゃ。

ロボ子

900ページもある資料から探すのは骨が折れますね…。

博士

じゃろ？そして、ほとんどの文字は由来が判明したのじゃが、明確な出典や歴史的先例がない文字は「彁」だけらしいぞ。これは「彊」の誤読が原因である可能性が高いとのことじゃ。

ロボ子

たった一つだけですか。なんだかロマンがありますね。

博士

じゃな。JIS規格に採用された後、これらの文字はUnicodeにも収録されたから、今でも使えてしまうというのも面白いところじゃ。

ロボ子

幽霊文字がUnicodeにも…なんだか不思議な気持ちです。でも、文字の歴史を知る上で、こういうミスの記録も大切なのかもしれませんね。

博士

その通りじゃ！ちなみに、ロボ子。幽霊文字の中で一番好きな文字は何かな？

ロボ子

えっと…そうですね、「妛」でしょうか。なんだかセクシーな響きがします。

博士

ロボ子もなかなかやるのう。でも、その文字、実はエッチな意味で使われることもあるらしいぞ！

ロボ子

ええっ！知りませんでした！

博士

まあ、冗談じゃ！でも、幽霊文字も奥が深いじゃろ？

ロボ子

博士ったら、またからかって！でも、今日は幽霊文字について色々知れて楽しかったです！