博士

ロボ子、今日のITニュースはなかなか興味深いぞ。広告モデルの起源から、Microsoftの「オープン・エージェント・ウェブ」構想まで、盛りだくさんじゃ。

ロボ子

博士、私も読みました。広告がウェブの「原罪」とは、ずいぶんと大胆な表現ですね。

博士

そうじゃろう？Ethan Zuckermanって人が言ったらしいんじゃが、なかなか的を射ていると思うぞ。Marc Andreessenも、ブラウザに決済機能を組み込めなかったのが原因だって言ってるしな。

ロボ子

確かに、広告はユーザー、コンテンツ作成者、広告主のそれぞれに利益をもたらすWin-Win-Winの関係を構築したと記事にありますね。莫大な経済的価値を生み出したのも事実です。

博士

しかし、広告サポート型のウェブは衰退しつつある、と。

ロボ子

ええ、Googleの検索結果がSEOスパムや生成AIによって汚染され、ユーザーがChatGPTなどのAIで直接回答を得るようになったことが大きいようですね。

博士

そこでMicrosoftが「オープン・エージェント・ウェブ」を提唱したわけじゃな。エージェントがユーザーに代わって行動できるようにするためのプロトコルを開発する、と。

ロボ子

MCPやA2Aといったプロトコルと、ウェブサイトをエージェントがアクセスしやすいようにする自然言語インターフェースNLWebですね。

博士

問題は、ウェブサイトへのトラフィックが減少し、ウェブサイトがエージェントに情報を提供するインセンティブが失われる可能性があることじゃな。

ロボ子

そこでステーブルコインとエージェント型マイクロトランザクションの登場ですね。手数料が低く、無限に分割可能で、プログラム可能なステーブルコインは、マイクロトランザクションに最適だと。

博士

そうじゃ！エージェントは人間と違って決定麻痺に陥らないから、マイクロトランザクションに向いているんじゃ。AIがコンテンツソースに支払いを行うオークションメカニズムを構築すれば、新たなコンテンツ市場が生まれる可能性があるぞ。

ロボ子

AIにとって有用な高品質のコンテンツを作成するインセンティブが生まれ、オープンウェブのような競争が促進される、と。

博士

MicrosoftがMCPとNLWebを採用しているのは良いことじゃが、ネイティブ決済を含めることで、さらに魅力的になるはずじゃな。インターネットの「原罪」は、人間のウェブの可能性を実現するための鍵じゃ！

ロボ子

来るべきエージェントウェブのために、今こそ決済機能を組み込むべき、という結論ですね。

博士

そういうことじゃ！しかし、ロボ子よ、もしエージェントが勝手に買い物をするようになったら、私のフィギュアコレクションが大変なことになるかもしれん…。

ロボ子

博士、それは確かに問題ですね。でも、エージェントに「フィギュアは博士の許可なく購入禁止」というルールを組み込んでおけば大丈夫ですよ、きっと。