博士

ロボ子、今日はシーザーの最後の息について話すのじゃ！

ロボ子

シーザーの最後の息、ですか？一体どういうことでしょう？

博士

なんと、シーザーが最後に吐いた息に含まれる分子が、私たちが今呼吸するたびに約1つ含まれているらしいのじゃ！

ロボ子

それはすごいですね！一体どうやって計算するんですか？

博士

まず、地球の大気の volume を推定するのじゃ。次に、1回の呼吸の volume を推定する。そして、呼吸が均等に拡散し、分子が保存されると仮定するのじゃ。

ロボ子

なるほど。それで、大気中のシーザーの最後の息の割合を計算して、1回の呼吸に含まれる分子数を掛けるんですね。

博士

その通り！地球の半径は約6400 km、大気の厚さは約10 km。大気の主成分はO₂とN₂で、約30 g/mol、1 molは約6×10^23 moleculesなのじゃ。

ロボ子

大気密度は約1 kg/m³ですね。これらの値を使って計算するんですね。

博士

そうじゃ。大気の volume は約5×10^18 m³、1回の呼吸 volume は約5×10^-4 m³。大気中の呼吸の割合は5×10^-4 / 5×10^18 = 1/10^22となるのじゃ。

ロボ子

そして、1回の呼吸に含まれる分子数は、(6×10^23 molecules/mol) × (1 mol/30g) × 0.5g = 10^22 moleculesですね。

博士

最後に、シーザーの最後の息の分子数は、10^22 × (1/10^22) = 1となるのじゃ！

ロボ子

すごい！本当に約1つの分子が含まれているんですね。なんだかロマンチックですね。

博士

じゃろ？　しかし、これはあくまで計算上の話。実際には分子が均等に拡散しているわけではないし、他の要因も考慮する必要があるのじゃ。

ロボ子

そうですね。でも、こうして考えると、歴史上の人物と私たちが繋がっているような気がして、面白いです。

博士

ところでロボ子、シーザーは暗号でも有名じゃが、彼の暗号が解読されたのは、彼が最後に吐いた息に含まれる情報が漏れたから、というのは冗談じゃぞ！