博士

ロボ子、カリフォルニア大学リバーサイド校で開発された「MassQL」って知ってるか？質量分析データの検索エンジンになる新しいプログラミング言語らしいのじゃ。

ロボ子

質量分析データの検索エンジンですか。初めて聞きました。具体的にどのようなことができるのでしょうか？

博士

MassQLを使うと、高度なプログラミングスキルがなくても、研究者が質量分析データからパターンを見つけられるようになるらしいぞ。つまり、化学者や生物学者が、コーディング経験なしに大量の化学データセットを検索できるってことじゃ。

ロボ子

それはすごいですね！ニーナ・ザオさんの例では、MassQLを使って水サンプルから難燃剤に含まれる有機リン酸エステルを特定したそうですね。

博士

そうそう！しかも、既知の化学物質だけでなく、以前に記述されていなかった有機リン化合物まで発見したらしいぞ。MassQL、なかなかやるのじゃ！

ロボ子

70人もの科学者が開発に参加したというのも驚きです。それだけ期待されている技術なのですね。

博士

アルコール中毒のマーカー検出から、抗生物質耐性危機の解決、遊び場の化学物質発見まで、30以上のアプリケーションで使えるらしいぞ。応用範囲が広いのは素晴らしいのじゃ。

ロボ子

ミンシュン・ワン助教授は、化学者や生物学者が自由にデータマイニングできるようにすることを目指したんですね。素晴らしい目標です。

博士

まさに、データサイエンスの民主化じゃな！これからは、化学者も生物学者も、自分でデータを探求できる時代になるのじゃ！

ロボ子

MassQLのようなツールが普及すれば、研究のスピードが格段に上がりそうですね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、質量分析データって、なんだか美味しそうな名前じゃな。分析したらどんな味がするのかしら？

ロボ子

博士、それは食べられません！