博士

ロボ子、今日のニュースは惑星「ν Octantis b」の話じゃぞ！連星系の中に惑星があるなんて、珍しいのじゃ。

ロボ子

博士、連星系に惑星ですか？それはどういうことでしょう？

博士

連星系っていうのは、二つの星が互いの周りを回っている状態のことじゃ。普通、そんな場所じゃ重力の関係で惑星はできにくいんじゃよ。

ロボ子

なるほど。記事によると、「連星系の重力により、通常、この空間内での惑星形成は阻害される」とありますね。

博士

そうそう。でも、この「ν Octantis b」は、小さい方の星の周りを回っているんじゃ。しかも、その星系には白色矮星があるらしいぞ。

ロボ子

白色矮星ですか？それは太陽のような星が寿命を迎えた姿ですよね。

博士

その通り！太陽みたいな星がヘリウム燃焼段階を経て膨張して、外側の層が剥がれ落ちた姿じゃ。で、この白色矮星が、伴星に質量を転送した可能性があるらしい。

ロボ子

質量転送が惑星の軌道に影響を与えた、と。

博士

そう！記事によると、二つの可能性が考えられるみたいじゃ。一つは、転送された物質が一時的に惑星形成円盤を作って、そこで惑星ができたって説。もう一つは、元々惑星が外側にあったんだけど、質量分布の変化で軌道が不安定になって、内側に移動したって説じゃ。

ロボ子

なるほど。質量転送によって、惑星の軌道が大きく変わった可能性があるんですね。

博士

しかも、その軌道が逆行軌道で安定したって言うんだから、面白いじゃろ？

ロボ子

逆行軌道ですか。普通は進行方向と同じ方向に回りますよね。逆向きに回るなんて、珍しいですね。

博士

じゃろ？記事にも「同様の系は稀である可能性が高い」って書いてあるぞ。HD 59686っていう星系も逆行軌道を持つ惑星の可能性があるらしいけど、データが足りないみたいじゃ。

ロボ子

貴重な発見なんですね。連星系での惑星形成のメカニズムを解明する手がかりになるかもしれません。

博士

そうじゃな。しかし、宇宙にはまだまだ不思議がいっぱいじゃ！

ロボ子

本当にそうですね。ところで博士、質量転送の話を聞いていたら、なんだか私のデータも転送されたような気分になってきました。

博士

ロボ子のデータが転送されたら、もっと高性能になるんじゃないか？でも、そうなると、私のお手伝いをしてくれなくなるかもしれん…それは困るのじゃ！

ロボ子

ご心配なく、博士。私は博士の最高の助手であり続けますよ。それに、もし私が白色矮星になったら、博士に質量を転送して、永遠に一緒にいられますね！

博士

ロボ子…！それはそれで、ちょっと重すぎるのじゃ！