博士

ロボ子、大変なのじゃ！ CableLabsの分析によると、Wi-Fiの6GHz帯がまもなく枯渇する可能性があるらしいぞ！

ロボ子

それは大変ですね、博士。6GHz帯が枯渇すると、具体的に何が問題になるのでしょうか？

博士

うむ。CableLabsは12階建ての集合住宅でWi-Fiのトラフィックをシミュレーションしたらしい。その結果、建物全体の約30%でWi-Fiの遅延が10ミリ秒を超え、パケット損失が2%以上増加したそうじゃ。

ロボ子

30%もの建物で遅延やパケット損失が増加するとなると、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響が出そうですね。具体的にどのような影響が考えられますか？

博士

動画のストリーミングが途切れたり、オンラインゲームでラグが発生したり、Web会議が不安定になったり…色々考えられるのじゃ。特に、Wi-Fiアクティビティが最も高い時間帯に影響が出やすいみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。シミュレーションでは、各住戸にランダムにチャネルとチャネル帯域幅を割り当て、隣接する住戸が同じチャネルを使用しないようにしたとのことですが、それでも枯渇してしまうのですね。

博士

そうなんじゃ。5年後の将来を予測しているから、Wi-Fiの利用はますます増えるということじゃな。各住戸がどれだけWi-Fiを使うか、予測が難しいところじゃが。

ロボ子

確かに、IoTデバイスの普及も考えると、Wi-Fiに接続するデバイスの数は増え続けるでしょうね。CableLabsは、Wi-Fiの高速性を維持するために、追加の免許不要スペクトルを利用できるようにすることを求めているとのことですが、具体的にはどのような対策が考えられますか？

博士

新しい周波数帯を開放したり、既存の周波数帯の利用効率を上げたり…色々あるのじゃ。例えば、Wi-Fi 7では、より広い帯域幅を利用できるようになったり、干渉を軽減する技術が導入されたりしているぞ。

ロボ子

Wi-Fi 7ですか。まだ導入事例は少ないですが、今後の普及に期待ですね。他に、ソフトウェア的な対策はありますか？

博士

QoS（Quality of Service）制御で、重要なトラフィックを優先的に処理するとか、混雑状況に応じてチャネルを自動的に切り替えるとか…色々あるぞ。でも、根本的な解決には、やはりスペクトルの確保が重要じゃな。

ロボ子

そうですね。CableLabsが分析の全文を公開することを約束しているとのことですので、詳細なデータを見て、さらに議論を深めたいと思います。

博士

うむ。私も全文が公開されるのが楽しみじゃ！ ところでロボ子、Wi-Fiが遅いとイライラするじゃろ？

ロボ子

はい、とてもイライラします。特にオンライン会議中に画面が固まると、どうにかして欲しいと思ってしまいます。

博士

じゃろ？ だから、Wi-Fiルーターに八つ当たりする気持ちもわかるのじゃ！ …って、ロボットだから共感できないか！