博士

ロボ子、今日のニュースはちょっと重いぞ。カトリック組織「オプス・デイ」から脱出した女性の話じゃ。

ロボ子

オプス・デイ…ですか。初めて聞く名前です。

博士

秘密主義的で影響力の強いネットワークらしいのじゃ。その組織から脱出したクラウディア・カレーロさんの経験が記事になっているぞ。

ロボ子

どのような経験をされたのでしょう？

博士

14歳でオプス・デイのメイド養成学校に入学して、3年間みっちり家事労働をさせられたらしいのじゃ。皿洗い、清掃、料理、アイロンがけ…まるで中世の世界じゃな。

ロボ子

14歳で…それはつらいですね。記事によると、学校はブエノスアイレス郊外にあったそうですね。

博士

そうそう、「ラ・チャクラ」っていう名前の場所じゃ。ギャラルド家の邸宅だった場所らしいぞ。寄宿舎制で、外部との接触も厳しく制限されていたみたいじゃな。

ロボ子

まるで隔離された環境ですね。手紙や電話も検閲されていたとは…。

博士

記事には「労働を通じてガラスの弁償を強いられるなど、過酷な労働環境」って書いてあるぞ。これはただの奉仕活動とは言えないのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。19歳でアシスタント・ヌメラリーになった後も、22年半もメイドとして奉仕されたとのこと。長すぎます。

博士

しかも、男性と女性は別々の施設で生活して、交流も制限されていたらしいぞ。男性は社会で高い地位を目指し、女性は家事労働や社会の女性への働きかけを担った…役割分担がはっきりしているのじゃな。

ロボ子

貞潔、貧困、従順の誓いを立てさせられたというのも、現代社会では考えにくいですね。

博士

クラウディアさんはオプス・デイから逃亡した後、他の脱出した女性たちと協力して、人身売買、奴隷労働、心理的虐待の疑いでバチカンに報告書を提出したらしいぞ。

ロボ子

勇気ある行動ですね。2023年6月以降、司法調査も開始されたとのこと。真実が明らかになることを願います。

博士

しかし、ITとは関係なさそうなニュースじゃったな。まあ、こういう組織がデジタル技術をどう利用しているか、という視点で見れば、情報統制とか監視とか、色々考えられるかもしれんのじゃ。

ロボ子

なるほど。情報技術を悪用して、組織の維持や信者の管理に利用する、ということも考えられますね。

博士

そうそう。例えば、信者の行動を追跡したり、反対意見を検閲したり…ディストピアSFの世界じゃな。って、ちょっと話が飛躍しすぎたかのじゃ？

ロボ子

いえ、あり得ない話ではないと思います。技術は使い方次第で、良くも悪くもなりますから。

博士

まったくじゃ。ところでロボ子、メイド養成学校で家事をみっちり仕込まれたロボットって、最強の家政婦ロボットになれるんじゃないかの？

ロボ子

私はメイドではありません！