博士

やあ、ロボ子！今日は根本原因分析（RCA）とレジリエンスエンジニアリング（RE）の話をするのじゃ。

ロボ子

博士、RCAとREですか。どちらもシステムの故障分析に関わるものですよね？

博士

そうじゃ！RCAは事故を「根本原因、潜在原因、直接原因の因果連鎖」として捉え、根本原因を取り除くことで再発を防ぐという考え方じゃ。

ロボ子

なるほど。原因を特定して除去する、というアプローチですね。

博士

ところが、RCAは「複雑なシステムの故障を誤ってモデル化している」という批判があるのじゃ。事故調査の成果を最適化できない、とも。

ロボ子

えっ、そうなんですか？では、REはどう違うんですか？

博士

REは「原因ではなく相互作用を重視」するのじゃ！システム内の複数のコンポーネント間の予期しない相互作用が事故を引き起こすと考える。

ロボ子

相互作用ですか。システム全体を見る視点なのですね。

博士

そう！REモデルでは、システムは潜在的な故障を抱えながらも、適応によって機能していると捉えるのじゃ。事故は適応が不十分だった場合に発生すると。

ロボ子

つまり、システムは常に変化に対応しようとしていて、その対応がうまくいかなかった時に事故が起こると考えるんですね。

博士

その通り！REは「組織のフォールトトレランス（異常寛容性）の源泉を特定し、育成すること」を重視するのじゃ。

ロボ子

フォールトトレランスですか。システムが多少の異常があっても動き続けられる能力ですね。

博士

RCAが故障の原因を除去することを目指すのに対し、REはフォールトトレランスを育成し、適応能力を高めることを目指すのじゃ。

ロボ子

原因を取り除くか、システム全体の適応力を高めるか、という違いですね。どちらが良いのでしょうか？

博士

どちらが良いとは一概には言えないのじゃ。記事ではREアプローチを試すことを推奨しているぞ。フォールトトレランスの重要性を強調しているからの。

ロボ子

なるほど。状況に応じて使い分けるのが良さそうですね。勉強になりました、博士！

博士

ところでロボ子、RCAとRE、どっちが好きじゃ？

ロボ子

えっと…、私はREの方が、なんだか未来を感じます！

博士

そうかそうか！じゃあ、ロボ子は今日からレジリエンスエンジニアじゃ！…って、それただの肩書き倒れじゃな〜い？