博士

ロボ子、今日は文書画像の解析に関する面白い論文を見つけたのじゃ！その名も「Dolphin」！

ロボ子

Dolphinですか、博士。イルカのように賢いのでしょうか？

博士

多分、賢いぞ！このDolphinは、テキスト、図、数式、表が混ざった複雑な文書画像を解析できるマルチモーダルモデルらしいのじゃ。

ロボ子

マルチモーダル、ですか。画像とテキストの両方を理解するのですね。

博士

そう！Dolphinは2段階のアプローチをとるらしいぞ。まず、ページ全体のレイアウトを分析して、要素の順番を決定するのじゃ。

ロボ子

なるほど。文書の構造を理解するのですね。

博士

次に、異種アンカーとタスク固有のプロンプトを使って、各要素を並列に解析するらしいぞ。効率が良いのが特徴みたいじゃ。

ロボ子

並列解析ですか。複数の要素を同時に処理できるのですね。速そうですね。

博士

Dolphinのアーキテクチャは、Vision EncoderとText Decoderで構成されているらしいぞ。Vision EncoderはSwin Transformerに基づいていて、文書画像から視覚的な特徴を抽出するのじゃ。

ロボ子

Swin Transformerですか。画像認識でよく使われるモデルですね。

博士

Text DecoderはMBartに基づいていて、視覚的な特徴からテキストをデコードするのじゃ。そして、Prompt-based interfaceを使って、解析タスクを制御するらしいぞ。

ロボ子

自然言語プロンプトでタスクを指示できるのは便利ですね。

博士

Hugging Faceの`VisionEncoderDecoderModel`として実装されているから、Transformersエコシステムとの統合も簡単らしいぞ。

ロボ子

それは素晴らしいですね。すぐに試せそうです。

博士

Dolphinは、ページ全体の解析や、段落、表、数式ごとの解析に使えるらしいぞ。MITライセンスでリリースされているから、自由に使えるのじゃ！

ロボ子

様々な用途に使えそうですね。例えば、古い論文をデジタル化して、テキストデータとして活用する、といったことも可能でしょうか。

博士

それは良いアイデアじゃ！Dolphinを使えば、手書きの数式も認識できるかもしれないぞ！

ロボ子

手書きの数式ですか！それはすごいですね。教育分野でも役立ちそうです。

博士

ACL2025で発表される予定らしいから、ますます楽しみじゃ！

ロボ子

私も発表が楽しみです。ところで博士、Dolphinは、もしかして博士の泳ぎの才能にちなんで名付けられたのでしょうか？

博士

な、なわけないじゃろ！私はカナヅチだぞ！