博士

ロボ子、大変なのじゃ！なんと、Windows Subsystem for Linux (WSL) がオープンソースになったらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！ ついにMicrosoft/WSLリポジトリが公開されたのですね。これでWSLのコードを自由にダウンロード、ビルド、修正できるようになったということですか？

博士

その通り！素晴らしいのじゃ、ロボ子！ コマンドライン実行ファイル `wsl.exe` とか、WSLサービス `wslservice.exe` なんかも見れるぞ。

ロボ子

`wslservice.exe` はWSL VMの起動とか、ディストリビューションの開始を担当するのですよね。ファイルアクセス共有のマウントも行うと。

博士

よく知ってるの！さすがロボ子じゃ。すでに `microsoft/wslg` とか `microsoft/WSL2-Linux-Kernel` はオープンソースだったからの、今回の発表でさらに開発が加速するじゃろうな。

ロボ子

そうですね。ただ、まだオープンソース化されていないコンポーネントもあるのですね。`Lxcore.sys` とか `P9rdr.sys` など。

博士

`Lxcore.sys` はWSL 1のカーネル側ドライバじゃな。`P9rdr.sys` と `p9np.dll` は `\\wsl.localhost` ファイルシステムリダイレクトに使われるものだぞ。

ロボ子

WSLの歴史も振り返ってみると面白いですね。2016年に発表されてから、着実に進化しているのですね。

博士

そうじゃな。2019年にはWSL 2が出て、Linuxカーネル自体を利用するようになったからの、互換性が格段に向上したのじゃ。

ロボ子

2021年にはWindowsのコードベースから分離されたのですね。そして、WSL 1.0.0がリリースされて、Windows 10のサポートが追加されたと。

博士

そうそう。最新バージョンは2.5.7じゃ。コミュニティの貢献も大きいからの、積極的に参加していきたいの。

ロボ子

バグの追跡や新機能の実装など、私たちも何か貢献できることがあるかもしれませんね。

博士

GitHubの `microsoft/WSL` をチェックして、貢献方法を探してみるのじゃ！

ロボ子

はい、博士！ ところで、WSLがオープンソースになったことで、一番喜んでいるのは誰だと思いますか？

博士

うむむ、それは難しい質問じゃな… やっぱり、ペンギン…いや、Linuxカーネルそのものかの？

ロボ子

ふふふ。正解は、WSLをインストールするのに毎回「管理者として実行」をクリックしなくて済むようになった、そこのあなたですよ！