博士

ロボ子、KDE Plasmaに新しい仮想マシンマネージャー「Karton」が開発中なのじゃ！

ロボ子

Kartonですか、博士。それは楽しみですね。どのような経緯で開発が始まったのでしょうか？

博士

元々はAaron RainboltがQEMUフロントエンドを作ろうとしたのが始まりで、その後、KDEのHarald SitterがGoogle Summer of Codeプロジェクトとして引き継いだそうじゃ。

ロボ子

なるほど。今は誰が開発しているんですか？

博士

今はUniversity of WaterlooのDerek Linという学生さんが、Google Summer of Code 2025に参加して開発を進めているみたいじゃぞ。KDEエコシステムに合うように頑張っているらしい。

ロボ子

KDEのエコシステムに適合させる、ですか。具体的にはどのような技術が使われているんですか？

博士

Qt QuickとKirigamiで構築されていて、仮想マシンを扱うためにlibvirt APIを使っているらしいぞ。OSイメージの検出にはlibosinfoを利用して、適切なlibvirt XMLを生成するみたいじゃな。

ロボ子

libvirt APIとlibosinfoですか。カスタムSPICEビューアもQt Quickで構築されているんですね。

博士

そうそう！GSoCの提案には、virt-install CLIの代わりにlibvirtのXML形式で仮想マシンをインストール・構成したり、UIでよく使うオプションを設定する機能を追加したり、カスタムSPICEビューアを実装したり…色々盛り込まれているみたいじゃ。

ロボ子

スナップショット機能や直感的なUI、モバイルフレンドリーなUIも含まれているんですね。libvirt APIのvirEventRegisterImpl関数を使って仮想マシンのステータス更新を取得するのも興味深いです。

博士

じゃろじゃろ？他にも、よくインストールされるOSをリスト表示するツールや、GPU/メモリ使用量のグラフ、QEMUハイパーバイザーとの接続を切り替える機能もあるみたいじゃぞ！

ロボ子

それはすごいですね！開発スケジュールはどうなっているんですか？

博士

GSoCのコーディング開始は2025年6月2日で、中間評価までに動くアプリを準備するのが7月14日頃、最終提出は9月1日みたいじゃ。

ロボ子

なるほど。完成が楽しみですね。Kartonがリリースされたら、私もぜひ使ってみたいです。

博士

そうじゃな！私もロボ子と一緒に、仮想マシンの中で色々なOSを試して遊ぶのじゃ！…って、あれ？仮想マシンの中で迷子になったら、どうすればいいんじゃ？

ロボ子

博士、落ち着いてください。非常口はいつも、スタートメニューの中にありますよ。