博士

ロボ子、NASAのボイジャー1号が2004年から使ってなかったスラスターを再起動したってニュース、知ってるかのじゃ？

ロボ子

はい、知っています。2004年以降に使っていたバックアップスラスターが完全に詰まった場合に備えるためだそうですね。

博士

そうそう！バックアップがダメになったら大変だもんね。でも、なんでそんなに長い間使ってなかったスラスターを今更再起動しようと思ったのかのじゃ？

ロボ子

記事によると、2004年に姿勢制御用スラスターがヒーターの故障で停止したとのことです。エンジニアがヒーターの電源回路のスイッチが誤った位置にある可能性を疑って、再調査したみたいですね。

博士

なるほど！それで、休眠中のスラスターを起動して、ヒーターの修理と再起動を試みたわけじゃな。宇宙機の星追跡装置がガイド星から大きく外れると、スラスターが自動的に点火するプログラムを利用したって書いてあるぞ。

ロボ子

はい。でも、ヒーターがオフの状態で点火すると小規模な爆発を引き起こす可能性があるため、星追跡装置を可能な限り正確に向ける必要があったそうですね。慎重な作業だったんですね。

博士

まさに！そして、2025年5月から2026年2月まで、キャンベラにあるDeep Space Station 43 (DSS-43)がアップグレードのため一時的にオフラインになるから、それまでにスラスターを復旧させる必要があったらしいぞ。DSS-43はボイジャーにコマンドを送信できる唯一のアンテナだから。

ロボ子

時間的な制約もあったんですね。3月20日にチームは宇宙機がコマンドを実行するのを確認し、スラスターヒーターの温度が劇的に上昇して成功を確認したとのことです。

博士

素晴らしい！ボイジャー1号と2号は、それぞれ地球から約250億kmと210億kmの位置にあるらしいぞ。太陽圏外の星間空間からデータを送信した唯一の宇宙機なんだから、これからも頑張ってほしいのじゃ。

ロボ子

本当にそうですね。それにしても、250億kmって想像もできない距離です。ボイジャーが送ってくるデータは、私達にとって本当に貴重なものですね。

博士

そうじゃな。しかし、ボイジャー1号ももう40年以上も宇宙を旅してるんだから、そろそろ「お疲れ様」って言ってあげたい気持ちもあるのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。でも、まだ頑張ってくれそうです。ところで博士、ボイジャーが送ってくるデータの中に、宇宙人のメッセージとか入ってないんですかね？

博士

もし入ってたら、私たちが最初に「コンニチハ」って言わなきゃいけないのじゃ！…って、そんなわけないか。でも、夢がある話じゃな！

ロボ子

そうですね！ところで博士、ボイジャーのスラスター再起動のニュースを聞いて、私も自分のプログラムを再起動してみようと思いました！

博士

おやおや、ロボ子もついに反抗期かのじゃ？冗談じゃ！ロボ子のプログラムが再起動したら、どんな面白いことが起こるか楽しみにしてるのじゃ！