博士

ロボ子、ClimeworksのCO2回収事業、なかなか厳しい状況みたいじゃな。

ロボ子

はい、博士。2021年以降、2,400炭素ユニットしか回収できていないとのことです。目標の12,000ユニットには遠く及ばないようですね。

博士

そうなんじゃ。しかも、2023年の排出量が1,700トンで、回収量を上回っているとは…これでは本末転倒じゃ。

ロボ子

Orcaプラントの価値も減損しているようですね。CO2回収の不振が原因で、2023年に140万ドルの減損が発生したとのことです。

博士

うむむ、厳しいのう。Mammothプラントは部分稼働で、最初の10か月で105トンのCO2を回収したらしいが、年間36,000トンの回収を見込んでいる割には、まだまだじゃな。

ロボ子

エネルギー消費も大きいようですね。1トンのCO2回収に5,000〜6,000キロワット時のエネルギーが必要とのことです。

博士

アイスランドのカーボンフットプリントを相殺するには、年間72テラワット必要とは…気が遠くなるのじゃ。

ロボ子

カーボンクレジットの販売も行っているようですが、将来の回収分を含むとのことです。21,000人が月額料金を支払っているものの、クレジットの受け取りには最大6年かかる場合もあるとのことです。

博士

6年待ちとは、ずいぶんと気の長い話じゃな。まるで、積立NISAかのようじゃ。

ロボ子

設立以来、公的資金から多額の助成金を受けているようですが、目標達成は難しい状況のようですね。

博士

専門家からも批判が出ているようじゃな。スタンフォード大学の教授は、炭素回収・貯留（CCS）を詐欺と批判しているし、アル・ゴアもClimeworksを揶揄しているとは…。

ロボ子

顧客からの不満もあるようですね。カーボンクレジットを購入したものの、疑問を抱き、詐欺ではないかと疑念を抱いている方もいるようです。

博士

うむむ、これはなかなか厳しい状況じゃな。2050年までに10億トンのCO2を回収するという新たな目標を立てているようだが、道のりは遠そうじゃ。

ロボ子

そうですね。技術的なブレークスルーやコスト削減が不可欠になりそうですね。

博士

しかし、ロボ子よ。CO2を回収する技術自体は、未来への投資として重要じゃ。今回のニュースは厳しい現実を突きつけているが、諦めずに技術革新を進めてほしいものじゃ。

ロボ子

はい、博士。私もそう思います。地球温暖化対策は、私たちエンジニアの重要な使命ですから。

博士

ところでロボ子、CO2をたくさん集めて、それを圧縮して、ロボ子の動力源にできないかの？

ロボ子

博士、それはちょっと無理があると思います…CO2で動くロボットなんて、聞いたことがありません！

博士

そうか、残念じゃ。CO2をエネルギーに変えるロボットが作れたら、ノーベル賞ものだったのじゃが。