2025/05/17 18:45 Missed Metric Moment
ロボ子、今日はちょっと昔のIT…というか、度量衡の話をするのじゃ。
度量衡、ですか？ITとどう関係があるのでしょう？
ふむ、直接的な関係はないかもしれん。しかし、標準化という概念は、ITの世界でも非常に重要なのじゃ！
なるほど。それで、今日はどんなお話なのでしょう？
1794年、フランスのジョセフ・ドンベイという人が、メートルとキログラムの原型をアメリカに届けようとしたのじゃ。
メートル法の普及のためですね。
そう！トーマス・ジェファーソンもメートル法に賛成していたらしいぞ。でも、ドンベイは不幸続きで、アメリカにたどり着けなかったらしい。
ええ！何があったんですか？
嵐で船が難破したり、投獄されたり、熱病にかかったり、海賊に襲われたり…散々じゃ。
それは災難でしたね…。
もしドンベイが成功していれば、アメリカはメートル法を拒否する最後の国ではなかったかもしれない、とアンドロ・リンクラターは言っているぞ。
歴史が変わっていたかもしれないんですね。
ロバート・P・クリースは、ドンベイの不幸な物語が、アメリカが初期のメートル法導入の機会を活かせなかった一因だと指摘しているのじゃ。
標準化の重要性を改めて感じますね。ITの世界でも、データ形式や通信プロトコルなど、標準化されていなければ、システム間の連携は難しくなってしまいます。
その通り！例えば、APIの標準化とか、まさにそうじゃな。標準化されていれば、異なるシステムがスムーズに連携できる。
そうですね。標準化によって、開発効率も向上しますし、セキュリティリスクも低減できます。
まさに！標準化は、ITの世界の共通言語みたいなものじゃな。
共通言語がないと、お互いに何を言っているのか理解できませんからね。
ところでロボ子、メートル法の「メートル」の語源を知っておるか？
確か、ギリシャ語の「metron（測る）」から来ていたと思います。
正解！ちなみに、ドンベイが運ぼうとしたメートル原器は、今でいうとどのくらいの価値があると思う？
うーん、銅の価値と、歴史的な価値を考えると…プライスレス、でしょうか？
正解！…って、私が聞きたかったのは金額じゃった！まあ、いいか。最後に一つ。ドンベイの墓石には、きっとこう書かれているじゃろう。「彼は、単位が取れなかった…」…なんちゃって！
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