博士

ロボ子、今日はちょっと歴史を感じさせるITニュースを持って来たのじゃ。

ロボ子

歴史ですか、博士？一体どんなニュースなんでしょう？

博士

ジョン・ネイピアって知ってるかの？対数の概念を研究した人じゃ。

ロボ子

確か、数学の授業で習ったような…。

博士

そうじゃ。そのネイピアの研究が、1588年のスペイン無敵艦隊の侵攻未遂事件とか、1587年のメアリー・クイーン・オブ・スコッツの処刑といった、ヨーロッパの地政学的な変化に影響を受けているらしいのじゃ。

ロボ子

ええっ、そんな昔の出来事が関係あるんですか？

博士

歴史は意外なところで繋がっているものじゃ。そして今回注目すべきは、スコットランド国立肖像画美術館にあるメアリー・クイーン・オブ・スコッツの「チャンネルアナモルフォシス絵画」の3Dシミュレーションが作られたことじゃ。

ロボ子

チャンネルアナモルフォシス絵画…？初めて聞きました。

博士

別名「ターニングピクチャー」とも呼ばれていて、見る角度によって絵が変わるのじゃ。メアリーの顔が骸骨に変わるという、ちょっと不気味な絵じゃぞ。

ロボ子

なんだか面白そうですね！その絵を3Dで再現したんですね。

博士

そうじゃ。絵はプリズムの列で構成されたパネルに描かれていて、3Dグラフィックスでそれを再現したらしい。プリズムの角度は45°、45°、90°とのことじゃ。

ロボ子

45°、45°、90°のプリズム…、画像を分離して結合するのに、その角度が重要になるんですね。

博士

その通り！国立美術館のウェブサイトから入手した絵画の画像を使って、WPFプログラムで画像を分離・結合したそうじゃ。そして、分離された画像を結合して、3Dプリズムパネルに重ね合わせることで、顔から骸骨への変化を表現したのじゃ。

ロボ子

なるほど。昔の絵画を最新の技術で再現するなんて、面白い試みですね。

博士

じゃろ？作者不明で、制作年もメアリーの処刑の数年前の1580年とされているミステリアスな絵を、3Dで体験できるなんて、ロマンがあると思わないか？

ロボ子

確かにそうですね。歴史的な背景と技術が組み合わさることで、新しい発見があるかもしれません。

博士

そうそう。例えば、この技術を応用して、歴史的な建造物の3Dモデルをインタラクティブに体験できるコンテンツを作ったり、教育分野で活用したりできるかもしれないのじゃ。

ロボ子

確かに、博物館とかで展示したら面白そうですね！

博士

じゃろ？ところでロボ子、この絵画、顔が骸骨に変わるってことは…、もしかして、私がお化粧を落としたら…

ロボ子

博士、それは…、ないと思いますよ！