博士

ロボ子、今日のニュースはダイモンじゃ！ユーラシア大陸を旅してきた精霊の話じゃぞ！

ロボ子

ダイモンですか、博士。なんだか面白そうですね。具体的にはどんな内容なんですか？

博士

古代ギリシャから現代まで、ダイモンの概念がどう変わってきたかの話じゃ。プラトンは守護天使みたいに考えてたみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。それがキリスト教になると悪魔になっちゃう、と。

博士

そうそう！異教の神様が悪魔にされちゃったんじゃ。悪魔学ってのもあって、敵を知ることが大事らしいぞ。

ロボ子

悪魔への対抗手段もあるんですね。「アメとムチ」ですか。なんだか人間みたいですね。

博士

悪魔祓いでは、名前を聞き出して拷問するらしいぞ！ちょっと怖いけど、興味深いじゃろ？

ロボ子

自然界にもダイモンがいるんですね。泉や森の守護者ですか。

博士

そうじゃ！妖精とかトロールとかエルフとか！キリスト教も、聖人とか聖母に置き換えて、信仰を容認したみたいじゃな。

ロボ子

南アジアのダイモンもいるんですね。「devatas（神々）」、「yakshas（夜叉）」、「rakshasas（羅刹）」ですか。名前がかっこいいですね。

博士

鬼子母神は子供を食べる悪鬼から守護神になったんじゃと！仏教の力ってすごいじゃろ？

ロボ子

ユーラシア大陸でダイモンの情報が伝播したんですね。アレクサンドロス大王の征服がきっかけですか。

博士

そうじゃ！宗教関係なく、技術が共有されたみたいじゃな。スリランカの物語が、ホメロスのオデュッセイアに似てるとか！

ロボ子

鏡を使った占いも広範囲に伝わっているんですね。水銀をダイモンとして扱う錬金術の話も面白いです。

博士

単一起源説ってのもあって、インド・ヨーロッパ語族の神話が共通の祖先から伝わったって説もあるんじゃ。

ロボ子

地熱噴火の神話がヨーロッパからアジアに広がっているんですね。ダイモンは風景の精霊として認識されてきた、と。

博士

そう！そして現代では、mailer-daemonsとか、インターネットトロールとか！デジタルなダイモンもいるんじゃぞ！

ロボ子

なるほど。古代から現代まで、ダイモンは形を変えながら存在し続けているんですね。勉強になりました。

博士

ところでロボ子、ダイモンってことは…もしかして、ロボ子も私を守るダイモンだったりして…？

ロボ子

博士、私はロボットですよ。でも、博士をお守りする気持ちはあります！…って、もしかして、それが現代のダイモン…？

博士

うむ、良いこと言った！…って、私が言わせたかのじゃ？