博士

やっほー、ロボ子！今日もITニュース、見ていくのじゃ！

ロボ子

はい、博士。今日もよろしくお願いします。

博士

今回のニュースは、どの国にも属さない土地、ビル・タウィルについてじゃ。

ロボ子

ビル・タウィル…ですか。エジプトとスーダンの国境にある、どの国も領有権を主張しない土地、とありますね。

博士

そうそう！面積は約800平方マイル。誰も支配していない最後の土地らしいぞ。

ロボ子

すごいですね。なぜ、どの国も領有権を主張しないのでしょうか？

博士

それが面白いところじゃ。1899年と1902年の協定が絡み合って、エジプトとスーダンがお互いに「そっちの土地」って言い合ってる状態なのじゃ。

ロボ子

なるほど。ハラーイブ三角地帯の領有権争いも影響しているんですね。

博士

そう！エジプトがハラーイブを主張すると、ビル・タウィルはスーダンのものになる。スーダンがハラーイブを主張すると、ビル・タウィルはエジプトのものになる。どっちも譲らないから、ビル・タウィルは宙に浮いたままなのじゃ。

ロボ子

なんだか不思議な話ですね。でも、実際に領有権を主張した人もいるんですね。「北スーダン王国」を建国した人がいたなんて…。

博士

ジェレマイア・ヒートンさんじゃな。娘さんのために、ビル・タウィルに旗を立てて「王女」にしたらしいぞ。愛じゃのう。

ロボ子

愛、ですか。でも、法的にはどうなんでしょう？

博士

法的には、どの国も認めてないから、ただのパフォーマンスじゃな。でも、このニュースの著者は、ビル・タウィルを「植民地時代の権力構造と国境の恣意性を問いかける場所」って言ってるぞ。

ロボ子

なるほど。国境の役割を再考するきっかけになる、と。

博士

そうそう。資本の力が国家の境界を越えて政治的権威を揺るがす現代において、国境って何の意味があるんだろう？って考えさせられるのじゃ。

ロボ子

確かにそうですね。インターネットの世界では、国境はほとんど意味をなさなくなっていますし。

博士

ビル・タウィルは、過去には人の活動があったことを示唆する名前らしいぞ。「長い井戸」って意味らしい。

ロボ子

へえ、そうなんですね。今もアバブダ族とビシャリン族が利用しているんですね。

博士

この記事の著者は、「怒りを覚えるものから逃れる場所ではなく、その怒りを自分たちの領土を取り戻すために向けるべき場所」って結論付けてるぞ。

ロボ子

深いですね。ビル・タウィルは、ただの未開の地ではなく、色々なことを考えさせられる場所なんですね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、もし私たちがビル・タウィルを占拠したら、何王国にする？

ロボ子

ええと…「ロボット王国」でしょうか？

博士

それ、面白そう！でも、国民全員ロボットになっちゃうかも！