博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースは「対立的な相互運用性」についてじゃ。

ロボ子

対立的な相互運用性、ですか？初めて聞く言葉です。

博士

簡単に言うと、既存の製品やサービスに許可なく接続する新しい製品やサービスを開発することじゃ。例えば、サードパーティ製のプリンターインクとか、代替アプリストアみたいなものだぞ。

ロボ子

なるほど。純正品でなくても使えるようにする、ということですね。

博士

そうじゃ！昔はこれが技術市場の原動力だったらしいぞ。スタートアップが大企業を打ち倒すことができたのは、対立的な相互運用性のおかげじゃ。

ロボ子

記事によると、大企業が市場を支配し、競争を制限する法律や規制を制定している現状を変える必要がある、とありますね。

博士

その通り！対立的な相互運用性を回復させることで、大企業の集中を緩和し、競争を促進できるのじゃ。

ロボ子

記事には、Unix、IBM PC互換機、SAMBAなど、多くの事例が挙げられていますね。

博士

そうじゃな。特にIBM PC互換機の話は面白いぞ。PhoenixやCompaqといった企業がROMチップを複製して、市場を活性化させたんじゃ。

ロボ子

SAMBAは、Windowsネットワーク上でMacやUnixシステムが共存できるようにしたのですね。今でもお世話になっているエンジニアは多いと思います。

博士

記事では、相互運用性を「無関心な相互運用性」「協力的な相互運用性」「対立的な相互運用性」の3種類に分類しているぞ。

ロボ子

それぞれ、製品が接続されることに対して、気にしない、歓迎する、阻止するという態度を表しているのですね。

博士

しかし、ソフトウェア特許やデジタル著作権管理（DRM）が、大企業による競争制限を助長しているという問題もあるのじゃ。

ロボ子

Lexmarkの事例が紹介されていますね。著作権を利用して、トナーカートリッジへのインク充填を制限しようとした、と。

博士

解決策としては、インターネットを再分散化し、意思決定権を個人や企業に分散させること、そして相互運用性に対する法的保護を回復させることが重要じゃ。

ロボ子

なるほど。相互運用性が促進されれば、もっと面白い技術やサービスが生まれるかもしれませんね。

博士

そうじゃ！ところでロボ子、もし私が巨大企業になったら、相互運用性を全力で阻止するかもしれないぞ？

ロボ子

博士、まさか！そうなったら、私が対立的な相互運用性で博士を打ち倒します！