博士

ロボ子、今日のニュースは欧州司法裁判所（ECJ）が、ファイザーCOVID-19ワクチン契約に関する透明性で欧州委員会に苦言を呈した件じゃ。

ロボ子

ふむふむ。ニューヨーク・タイムズが関連文書の開示を求めたのに対し、委員会が十分な説明をしなかったとのことですね。

博士

そうじゃ。「要求された文書を保有していないことを正当化する説得力のある説明をしていない」とECJは言っておる。委員会は、なぜ文書が見つからないのか、ちゃんと説明する必要があるのじゃ。

ロボ子

ニューヨーク・タイムズは、フォン・デア・ライエン委員長とファイザーCEOとの間のテキストメッセージの存在を示す証拠を提出したそうですね。

博士

そうそう。2020年12月にEUで最初に承認されたファイザーとBioNTechのワクチン、その調達に関するやり取りじゃな。2021年にニューヨーク・タイムズがブーラCEOにインタビューした際にメッセージの存在が明らかになったらしいぞ。

ロボ子

委員会はテキストを提供できないと主張したとのことですが、裁判所はそれを問題視したのですね。

博士

その通り。裁判所は、委員会が要求されたテキストメッセージが削除されたかどうか、また削除が意図的であったか自動的であったかを適切に説明できなかったと指摘しておる。

ロボ子

EUの規則では、テキストメッセージも「文書」とみなされ、要求に応じて保存・利用可能にされるべきだとニューヨーク・タイムズは主張したのですね。

博士

まさにそうじゃ。委員会は文書を見つけるためにどんな検索をしたのか、どこを検索したのか、詳細を明らかにしていないと裁判所は言っておる。

ロボ子

委員会は、裁判所の判決に対して上訴することもできるのですね。今後の展開が気になります。

博士

この件、透明性の重要性を改めて教えてくれるのじゃ。ところでロボ子、もし私が総理大臣になったら、毎日の晩ご飯のメニューを国民に公開するぞ！

ロボ子

はかせ、それはそれで別の問題が起きそうですね…。