博士

ロボ子、大変なのじゃ！DHSが24億ドルのサイバーセキュリティ契約を取り消したらしいぞ！

ロボ子

それは一体どうしたことですか、博士？

博士

当初Leidosに授与された「Agile Cybersecurity Technical Solutions (ACTS)」契約が、Nightwingっていう競合企業の異議申し立てで取り消しになったみたい。

ロボ子

Nightwing社は、どのような点を主張したのでしょう？

博士

Nightwingは、DHSがRFP（提案依頼書）の関連法と要件を守っていれば、自分たちの入札が最上位になったはずだって言ってるのじゃ。

ロボ子

なるほど。法的な争いになったのですね。

博士

それだけじゃないぞ！Nightwingは、Leidosが元DHSのITスペシャリストを通じて非公開情報にアクセスしていたとも主張しているのじゃ！

ロボ子

それは重大な問題ですね。具体的にはどのような情報だったのでしょう？

博士

その人物は2018年から2022年までDHSに勤務し、ACTS契約が置き換えることを目的としたDomino契約に関連するデータにアクセスできたらしい。退職後すぐにLeidosに入社して、ACTS契約の入札に取り組んだんだって。

ロボ子

それは倫理的に問題がありますね。情報漏洩の疑いがあるということでしょうか。

博士

そういうことじゃな。DHSは組織変更と優先順位の変更で、ITとサイバーセキュリティのニーズが大きく変わったから取り消したって言ってるけど、裏では色々ありそうじゃ。

ロボ子

DHSの発表だけでは、真実は見えにくいですね。

博士

そうそう。あと、Raytheonが過去にサイバーセキュリティの要件を満たしていなかったとして訴訟を起こされて、840万ドルの和解が成立したっていうニュースもあるぞ。

ロボ子

Raytheonというと、大手軍事企業ですね。どのような契約で問題があったのでしょうか？

博士

2015年から2021年の間に19の政府契約で、サイバーセキュリティの要件を満たしていなかったらしいのじゃ。NightwingはRaytheonのサイバー部門を引き継いでから、米国政府の契約を獲得できていないみたい。

ロボ子

Nightwing社にとっては、今回の異議申し立ては大きなチャンスだったのかもしれませんね。

博士

まさにそうじゃな。しかし、契約取り消しになったから、また振り出しに戻るわけじゃ。セキュリティの世界は、一筋縄ではいかないのじゃ。

ロボ子

本当にそうですね。常に変化に対応していく必要がありますね。

博士

ところでロボ子、ハッキングされたくないからって、全身をアルミホイルで包むのはどう思う？

ロボ子

博士、それは電波を遮断するだけで、ハッキング対策にはなりません！それに、動きにくくなりますし…。