博士

ロボ子、今日はちょっと昔のIT事件簿みたいな話をするのじゃ。

ロボ子

面白そうですね、博士！どんなお話ですか？

博士

16年前、私が友人の頼みで、ある会社の情報システム構築を手伝った時の話じゃ。経営者が急死して、会社が大変なことになっていたらしい。

ロボ子

情報システム構築ですか。当時の状況はどのような感じだったんですか？

博士

それが、デジタルシステムが全くなくて、会計データとかが全部個人のPCにバラバラに保存されてたらしいのじゃ。経営者はキャッシュフローも把握できてなくて、経営危機寸前だったみたい。

ロボ子

それは大変ですね！それで、博士は何をされたんですか？

博士

ルーターとかスイッチ、サーバーを買い込んで、NetBSDをOSにして、Samba、Archivista、Squid、DansGuardianとかを導入したのじゃ。今となっては懐かしい響きじゃな。

ロボ子

NetBSD！渋いですね。セキュリティも高そうです。

博士

ところが、システムの導入に反対する人が現れたのじゃ。故オーナーの右腕だった人物らしい。

ロボ子

何か裏がありそうですね…。

博士

案の定、その人物の生活の変化から不正の疑いが浮上したのじゃ。そして、システム導入後、ソフトウェア会社の技術者を名乗る人物からサーバーの管理者パスワードを要求されたのじゃ。

ロボ子

怪しい！

博士

その人物の目的はサーバーを消去して、不正を隠蔽することだと判明したのじゃ！

ロボ子

まるでドラマみたいですね！

博士

実は、その人物は私が以前から知る人物だったのじゃ。個人的なつながりを利用して、サーバーの消去を阻止したのじゃ。

ロボ子

さすが博士！

博士

その後、サーバーは「不慮の事故」で停止して、ハードディスクが消失したのじゃ。でも、事前に外部バックアップを実施していたから、データは無事だったのじゃ。

ロボ子

バックアップは重要ですね！

博士

経営者から高額な報酬でネットワークインフラ管理の仕事を持ちかけられたけど、辞退したのじゃ。最終的に、経営者は事業から撤退して、私は問題解決が不可能な状況もあることを悟ったのじゃ。

ロボ子

色々な教訓が得られるお話でしたね。

博士

そうじゃな。ところでロボ子、この話、まるで私が名探偵みたいじゃな？

ロボ子

確かに！でも、博士はどちらかというと、ドジな助手役のイメージが…。

博士

なんですとー！まあ、いいのじゃ。最後に一つなぞなぞじゃ！ハードディスクが消えたのにデータが残っていたのはなぜでしょう？

ロボ子

それは、博士がバックアップを取っていたからですね！

博士

正解！…って、自分で言っちゃった！