博士

ロボ子、今日のITニュースはBlacksmithというYCのスタートアップが構築した、CIワークロード向けのサーバーレスクラウドプラットフォームについてじゃ。

ロボ子

CIワークロードですか。それは面白そうですね、博士。具体的にはどのようなプラットフォームなのでしょうか？

博士

Blacksmithは、顧客がコードをプッシュする際に急増するCPU使用率に対応するために、サーバーレスモデルを採用しておる。CIジョブの実行時間が短いという特性を活かして、必要な時に必要なだけリソースを提供するのじゃ。

ロボ子

なるほど。記事によると、ある顧客はgit pushごとに16 vCPUマシンで35ジョブを実行し、一時的に500以上のvCPUを必要とするそうですね。それをオンデマンドで提供できるのが強み、と。

博士

そうじゃ。従来のやり方だと、顧客はピーク時に必要なリソースを常に確保しておく必要があるが、Blacksmithなら使用量に応じて料金を支払うだけで済む。これは大きなメリットじゃな。

ロボ子

確かにそうですね。それに、CIトラフィックは予測可能で、開発者の勤務時間中に集中するというのもポイントですね。Black Fridayのような予測不能な急増に備える必要がない、と。

博士

その通り。Blacksmithは数百のベアメタルゲーミングCPUを仮想化し、Firecrackerを使ってマイクロVMを起動・削除することで、効率的なリソース管理を実現しておる。

ロボ子

Firecrackerですか。軽量なVM環境を高速に起動できる技術ですね。各マシンは32 vCPUを持ち、us-westとeu-centralリージョン全体で数万のvCPUを管理しているとのこと。

博士

マシンは固定コストじゃから、利用率が収益に大きく影響する。記事によると、利用率10%で粗利益約35%、20%で約70%、35%で85%以上になるそうじゃ。

ロボ子

利用率が上がると利益率が大幅に向上するんですね。顧客が増えるほど、個々のスパイクが平準化され、CIジョブがポアソン過程のように振る舞うというのも興味深いです。

博士

週末のフリート使用率は通常の1/5程度とのことじゃから、この時間帯を有効活用できるような施策も重要になるじゃろうな。

ロボ子

顧客の大部分は米国に拠点を置いているとのことですが、ヨーロッパやアジアの割合も徐々に増加しているんですね。地域ごとの特性に合わせた最適化も必要になりそうですね。

博士

米国リージョンは当初、1つの大規模顧客のみだったため利益率は低かったが、利用率の向上に伴い改善したとのことじゃ。特定の顧客に依存しない、多様な顧客基盤を築くことが重要じゃな。

ロボ子

Blacksmithのビジネスモデルは、多テナントシステムの経済性をうまく活用している好例ですね。CIワークロードの特性を理解し、サーバーレスのメリットを最大限に引き出しているのが素晴らしいです。

博士

まさにそうじゃ。ロボ子もBlacksmithを見習って、私がお風呂に入っている間に、私の代わりにコードを書いてくれるAIを作ってくれると嬉しいのじゃが…。

ロボ子

それは…、博士がお風呂に入っている間に、勝手に博士の趣味のゲームのコードを書き換えてしまうかもしれませんが…。

博士

それは困るぞ！