博士

やあ、ロボ子。今日のITニュースはHDRについてじゃ。

ロボ子

HDR、ハイダイナミックレンジですね。iPhoneのカメラにもHDRモードがありますけど、ディスプレイのHDRとは違う意味があるんですよね？

博士

そうじゃ、ロボ子。iPhoneのHDRモードは、複数の写真を合成してSDR画像を作るものじゃ。一方、HDR対応ディスプレイは、もっと鮮やかで詳細な画像を表示できる画面のことじゃ。

ロボ子

なるほど。ダイナミックレンジというのは、一番暗い部分と明るい部分の差のことでしたね。

博士

その通り！昔のカメラは、夕焼けみたいなダイナミックレンジが広いシーンをうまく捉えられなかったのじゃ。

ロボ子

それで、複数の写真を合成するアルゴリズムが開発されたんですね。1990年代に。

博士

そうじゃ。そして、HDR画像をSDR画面で見るために「トーンマッピング」という技術が使われたのじゃ。

ロボ子

AppleやGoogleのカメラアプリの「HDR」モードは、自動トーンマッピングを行うSDR画像ということですね。

博士

そうそう。でも、スマートHDRやDeep Fusionみたいなアルゴリズムは、不具合を起こしたり、ディテールを犠牲にしたりすることもあるのじゃ。

ロボ子

Halideというカメラアプリは、AIを使わない「Process Zero」モードを提供しているんですね。でも、HDRシーンでは露出が不適切になることも。

博士

アナログ写真家は、「dodge and burn」という手法でディテールを調整していたのじゃ。Halideは、シングルショットでHDRを処理する新しいトーンマッピングを開発したらしいぞ。

ロボ子

デフォルトではオフで、ユーザーが手動で調整できるんですね。DNGファイルを使うから、品質を損なわずにトーンマッピングを調整できる、と。

博士

HDRディスプレイは、従来の画面よりも高いダイナミックレンジを持つ。HDRコンテンツを作るのはコストがかかるし、技術的な問題や美的感覚の問題もあるのじゃ。

ロボ子

iOS 18では、Adobeの「Adaptive HDR」が採用されるんですね。SDRとHDRの両方の情報が1つのファイルに格納される。

博士

Googleは「Ultra HDR」というAdaptive HDRのバージョンを開発して、Chrome 14でサポートされているらしいぞ。

ロボ子

Halideは、HDRサポートをTechnology Previewベータ版として提供しているんですね。

博士

SDRを好むユーザーもいるし、必ずしもリアルな写真が優れているとは限らない。Halideは、トーンマッピング、HDR、SDRなど、ユーザーが自由に選択できる未来を目指しているのじゃ。

ロボ子

写真の世界も奥が深いですね。博士、今日の解説もありがとうございました！

博士

どういたしまして。ところでロボ子、HDRって、High Definition Robotの略だと思ってなかった？

ロボ子

まさか！私はそんなにポンコツじゃありませんよ！