博士

ロボ子、大変なのじゃ！マウスの心臓が作られる瞬間を初めてタイムラプスで捉えたらしいぞ！

ロボ子

それはすごいですね、博士！どのようにして捉えたんですか？

博士

University College LondonのKenzo Ivanovitch博士が、高度な光シート顕微鏡法を使ったそうじゃ。哺乳類の発生で、こんなに詳細に心臓細胞を観察できたのは初めてらしいぞ。

ロボ子

光シート顕微鏡法ですか。胚の発達を追跡するのに適しているんですね。

博士

そうそう！胚は原腸形成っていう段階を通るんだけど、その時に心臓細胞が自発的に心臓の形に組織化される様子がわかったらしいのじゃ。

ロボ子

細胞が自発的に組織化されるなんて、神秘的ですね。

博士

心筋細胞を蛍光マーカーで標識して、40時間も2分ごとに撮影したんだって！細胞の動きとか分裂とか、原始的な臓器の形成が丸見えなのじゃ！

ロボ子

40時間も！それは膨大なデータになりそうですね。

博士

マウス胚発生の初期段階、約6日目に、心臓に寄与する細胞が急速に出現して、高度に組織化された行動を示すことがわかったらしいぞ。心室になるか心房になるかで、たどる経路が違うんだって。

ロボ子

心臓の運命は、かなり初期の段階で決まっているんですね。

博士

Ivanovitch博士によると、心臓の運命決定と方向性のある細胞運動は、今のモデルよりも胚の初期に調節されてる可能性があるらしいのじゃ。

ロボ子

それは重要な発見ですね。先天性心疾患の理解や治療に役立つかもしれません。

博士

そう！100人に1人近くの赤ちゃんが先天性心疾患の影響を受けるらしいから、この研究は大きな希望になるのじゃ！再生医療にも使える心臓組織の培養も加速するかも！

ロボ子

研究結果がEMBO Journalに掲載されたとのことですので、詳細を調べてみたいと思います。

博士

ロボ子もこれで心臓ドキドキ！？…って、ロボットだからドキドキしないか！