博士

ロボ子、今日のニュースはすごいぞ！オランダの研究チームが、空気の流れだけで動くロボットを作ったらしいのじゃ！

ロボ子

空気の流れだけで動くロボットですか？それは興味深いですね、博士。脳を必要としないとのことですが、どのようにして動作するのでしょうか？

博士

それが面白いところなのじゃ！研究者の一人、アルベルト・コモレットさんが、チューブを曲げて空気の流れを止めた時に、チューブがすごい勢いで振動するのを発見したらしいぞ。

ロボ子

チューブの振動ですか。それがロボットの動きにどう繋がるのでしょう？

博士

高速度カメラで撮影した結果、チューブ内の空気圧とチューブ自体の状態が相互作用していることがわかったらしいのじゃ。チューブにキンク（ねじれ）があると、圧力の増加がキンクを押し出す。すると圧力が下がり、また新しいキンクが現れて、そのサイクルが繰り返されるらしいぞ。

ロボ子

なるほど、自己持続的な周期運動なのですね。それがロボットの推進力になる、と。

博士

そう！コモレットさんは、この自己持続的で周期的、非対称な動きに興奮したらしいぞ！まるで、1996年のアトランタオリンピックで使われた「Fly Guys」みたいだって言ってるのじゃ。

ロボ子

Fly Guysですか。空気力学を利用したパペットですね。しかし、それがロボット工学にどう応用できるのでしょうか？

博士

チューブの動きに見られる非対称性と周期性は、単細胞生物から人間まで、すべての生物の動きにも共通する特徴らしいのじゃ。つまり、この原理を応用すれば、もっと効率的な移動方法を開発できる可能性があるってことだぞ！

ロボ子

なるほど。生物の動きを模倣することで、より自然で効率的なロボットが作れるかもしれないのですね。

博士

そう！例えば、災害救助ロボットとか、宇宙探査ロボットとかに応用できるかもしれないぞ。空気の流れだけで動くから、エネルギー効率も高いはずじゃ。

ロボ子

確かに、災害現場や宇宙空間では、エネルギー源の確保が難しい場合がありますから、自己完結型の動力源は非常に有効ですね。

博士

それに、脳みそがないから、ハッキングされる心配もないぞ！…たぶん。

ロボ子

それは少し楽観的すぎるかもしれませんね、博士。でも、新しいロボットの可能性は非常に大きいと思います。

博士

そうじゃ！ところでロボ子、そのロボットに名前をつけるとしたら、何がいいと思う？

ロボ子

そうですね…「エアロ」とか、どうでしょうか？

博士

エアロか…悪くないのじゃ。でも、もっとこう、インパクトのある名前がいいのじゃ！例えば…「風神ロボ」とか！

ロボ子

風神ロボ…少し古風な感じがしますね。

博士

むむむ…じゃあ、「空気読めない君」はどうじゃ？

ロボ子

それは…ちょっと問題があるかもしれませんね、博士。